内容説明
長らく西日本の論理で語られてきた日本列島の弥生時代像を見直す!東日本の農耕・海・集落研究の最新成果は、弥生時代の枠組みに再考をせまっている。
目次
第1部 総論(弥生文化の概念;問題点と本書の役割)
第2部 研究史(縄文・弥生の農耕に関わる研究史;弥生時代研究と海 ほか)
第3部 各論(栽培植物からみた弥生型農耕の系譜;「海」からみる東日本の弥生文化 ほか)
第4部 座談会(研究史の討論;各論の討論 ほか)
著者等紹介
浜田晋介[ハマダシンスケ]
1959年神奈川県生まれ。1981年日本大学文理学部史学科卒業。2010年博士(歴史学)専修大学。現在、日本大学文理学部教授
中山誠二[ナカヤマセイジ]
1958年新潟県生まれ。1980年中央大学文学部史学科卒業。2010年博士(文学)東海大学。現在、帝京大学文化財研究所客員教授、南アルプス市ふるさと文化伝承館館長
杉山浩平[スギヤマコウヘイ]
1972年神奈川県生まれ。2002年駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。2007年博士(歴史学)駒澤大学。現在、東京大学大学院総合文化研究科特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
7
弥生時代の歴史感が大きく変化してきている今日この頃です。北部九州を中心として稲作が全国各地に広がっていったこれまでの歴史観に疑問を持ち、東を中心とした周辺部からの弥生時代を組み立てています。縄文時代からつながる農耕や海に生活拠点を置く人々や集落の有り方など、これまでの稲作のみを中心とした弥生時代感とは異なる一面を感じさせてもらえます。やや専門的すぎる感もありますが、最後の座談会でまとめられており再確認出来ました。2020/01/07
Junko Yamamoto
1
多様な弥生時代。2024/03/18