内容説明
遺跡から出土する陶磁器は歴史資料「考古学陶磁器」として、遺跡との関係で地域・時代・階層の情報をその身にまとう。本書はそれら資料に基づいた多様な研究法と新鮮な論点から語られる生活文化史のシリーズ第九巻である。
目次
新安沈船発見陶磁器の積載港と流通経路
中国の象嵌陶磁と高麗象嵌青磁
建窯と「供御」・「進〓」銘黒釉碗―建窯調査記(1)
明初の墓葬における瓷器の様相とその意義―元至正様式青花の生産年代に関連して
嘉靖版と万暦版「江西省大志・陶書」の比較研究
博多における輸入陶磁器の流通と使用
堺出土の東南アジア陶磁と朱印船堺海商
15~16世紀の青磁碗―特に底部形状に注目して
伊賀地域における中世陶器の流通―壺・甕・擂鉢に関する検討
中国磁器の影響で作られた肥前磁器の赤壁賦文鉢
天草における中世貿易陶磁の諸相―輸入から輸出へ
近世薩摩焼・象嵌陶器の基礎的研究
京焼研究の一視角
著者等紹介
佐々木達夫[ササキタツオ]
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科考古学専門課程博士課程単位取得退学。金沢大学教授、同学評議員・埋蔵文化財調査センター長を経て、金沢大学名誉教授、古代学協会理事、日本考古学会評議員、石川県埋蔵文化財センター評議員。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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