内容説明
日本人の性文化史!多くの文献をもとに140余枚のイラストで「エロスの世界」を解明する。社会情勢と多様化する価値観の変化に、敏感なまでに反応する男女交渉の在り方を探る。古代から現代までの人間模様を描き綴る!
目次
第1部 古代編(天地の始まり(『日本書紀』)
国生みの媾合“美斗能麻具波比”(『日本書紀』) ほか)
第2部 中世編(白拍子(『源平盛衰記』)
宿駅の長者(『吾妻鏡』) ほか)
第3部 近世編(桃山時代から江戸時代の遊女風俗(『近世風俗志“守貞謾稿”』)
花魁の服装(『近世風俗志』) ほか)
第4部 近代編(乞食淫売婦お勝と土手のお金;淫祠崇拝 ほか)
第5部 現代編(終戦直後の猟奇的売春;パンパン・ガール(パン助) ほか)
著者等紹介
笹間良彦[ササマヨシヒコ]
1916年、東京生まれ。文学博士。日本甲冑武具歴史研究会会長を務め、著書多数。緻密な取材、調査からなる文筆とともに、詳細に描かれたイラストで定評がある。2005年11月逝去。享年89歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨーイチ
35
良書。この先生、自分で挿絵を描く。これが味わい深い。昔の教科書風。内容は極真面目で古い順、つまり古事記の国生み、アメノウズメ辺りから始まって、昭和後期・モーテルまで網羅されている。戦後のカストリ雑誌とかマッチ売りの少女とかが入っているのは珍しい。真面目な話、明治以降編は歴史教科書の副読本にしても良いくらい。トルコ風呂の発祥なんてキチンとして置かないと歴史の彼方に埋れてしまうだろうし。小生の知っているのは「形ばかりで使われない家庭用蒸し風呂」で冗談で「あれに入りたい」とか相方に言った事も。続く2018/08/16