内容説明
IS(自称「イスラム国」)に破壊された後、初めて露わになったパルミラの惨状―わたしたちにできることは何か。生々しい破壊の現場に向き合い、復興への道筋を模索する―
目次
第1章 パルミラ遺跡破壊後の現状(パルミラ・レスキュー事業;パルミラ博物館所蔵の石彫を対象とした緊急保存修復;最新技術を用いてシリア紛争下の文化遺産を護る―シリア古物博物館総局・イコネムによるパルミラ・ドキュメンテーション事業)
第2章 シリアの文化遺産と日本の調査団(世界史のなかのシリア;日本によるシリア調査の歴史)
第3章 紛争下の文化遺産の現状と保護に向けた取り組み(シリア紛争下における文化遺産の被災状況;シリアにおける文化遺産の保護―現状と課題;パルミラ遺跡の調査から紛争終結後の取り組みを考える;ユネスコによる紛争下における文化遺産の保護活動)
第4章 パネル・ディスカッション シリアの文化遺産の保護と復興に向けて(東京シンポジウム;奈良シンポジウム)
著者等紹介
西藤清秀[サイトウキヨヒデ]
1953年生まれ。奈良県立橿原考古学研究所技術アドバイザー、前副所長。米国アリゾナ大学修士課程修了。関西大学博士課程前期修了。1990年から2011年まで、シリア・パルミラで発掘調査と修復復元事業を展開。2016年より湾岸・バハレーンでパルミラと並行期の古墳の発掘調査を主導。2013年から2016年まで日本西アジア考古学会会長を務める
安倍雅史[アベマサシ]
1976年生まれ。東京文化財研究所文化遺産国際協力センター研究員。英国リヴァプール大学博士課程修了、PhD。1997年より、シリア、ヨルダン、イラン、バハレーン、キルギス、アフガニスタン、カンボジアなどで考古学調査と文化遺産保護に従事している
間舎裕生[カンシャヒロオ]
1983年生まれ。東京文化財研究所文化遺産国際協力センターアソシエイトフェロ。ー。慶應義塾大学文学研究科後期博士課程満期退学。2004年より遺跡の発掘調査や文化遺産保存修復事業に携わっており、現在はパレスチナ自治区、ネパール、アルメニアなどをフィールドに活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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