内容説明
古典文献の広範な知識を背景に、厳格に史料を読み解く。平易な文章で綴られる謎解きの先に、豊かな歴史世界が広がる。
目次
第1章 金石文と木簡(法隆寺金堂薬師像の光背銘と天寿国繍帳の銘文―その史料的性格をめぐって;長谷寺法華説相図銅板銘と則天皇帝の尊号 ほか)
第2章 寺院と仏教(法隆寺と聖徳太子;文献史料から見た中宮寺 ほか)
第3章 日本と東アジア(白鳳時代論;ありねよし 対馬の渡り―古代の対外交流における五島列島 ほか)
第4章 古典籍と歴史(古代人が読んだ漢籍;日本古代の『春秋』受容 ほか)
著者等紹介
東野治之[トウノハルユキ]
1946年生まれ。大阪市立大学大学院修士課程修了。奈良国立文化財研究所文部技官、大阪大学教授など経て、1999年より奈良大学文学部文化財学科教授(2017年3月定年退職予定)。東京大学博士(文学)、日本学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。