内容説明
「仁」と「天理」はどう語られてきたか―『春秋』三伝・『論語』をはじめとする経典類から二十四史まで、さらに「侯馬盟書」等の出土史料を渉猟して「仁」の原義とその変質、「天理」観との関わりを検討し、その観念と暦・天文・度量衡・十二方位・楽・易との関係、建築物への數理的表象に説き及ぶ。
目次
第1章 正史を通して知る「仁」と「天理」(正史を通して知る「仁」;正史を通して知る「天理」;他の正史の「仁」と「天理」;『史記』・『漢書』・『晉書』・『舊唐書』・『新唐書』・『明史』の「仁」・「天理」;『後漢書』~『元史』の「仁」;『後漢書』~『元史』の「天理」;緯書の「仁」・「天理」)
第2章 先秦史料を通して知る「仁」とその原義(經典と「仁」;『春秋』三傳と「仁」;『論語』の「仁」と侯馬盟書;『論語』・『孟子』・『荀子』・『韓非子』・『禮記』の「仁」;『春秋』三傳の「仁」―附:『尚書』と『毛詩』の「仁」等)
第3章 古代の數理(三正説と數理;天理の物と建築)
終章 先行研究とどう關わるか
著者等紹介
平〓隆郎[ヒラセタカオ]
1954年茨城縣生まれ。1979年東京大學文學部東洋史學科卒業。1981年東京大學大學院人文科學研究科修士課程修了。鳥取大學教育學部助手。1984年鳥取大學教育學部專任講師。1987年鳥取大學教育學部助教授。1990年九州大學文學部助教授。1992年東京大學東洋文化研究所助教授。1999年東京大學東洋文化研究所教授。2000年東京大學大學院情報學環教授・東洋文化研究所併任教授。2003年東京大學東洋文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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