内容説明
三角縁神獣鏡を含む青銅鏡1000面以上の三次元計測のデータベースを元に、復元研究と製作技術論的視点から三角縁神獣鏡「出吹き」生産説を唱え、「前方後円墳体制論」に再検討を迫る。
目次
第1部 三角縁神獣鏡・同笵(型)鏡論(同笵(型)鏡論百年
同笵(型)鏡論と三次元計測
神獣鏡の型式学的分類から技術的分類へ)
第2部 同笵(型)鏡論と復元研究(同笵(型)鏡論を振り返る
復元研究の準備
鋳込み ほか)
第3部 同笵(型)鏡論の向こうに(三角縁神獣鏡の仕上げ加工痕と製作地;三角縁神獣鏡・技術移転論;三角縁神獣鏡と古墳時代)
著者等紹介
鈴木勉[スズキツトム]
1949年横須賀市生まれ。早稲田大学理工学部卒業。工芸文化研究所所長、奈良県立橿原考古学研究所共同研究員、早稲田大学文学研究科非常勤講師(金石学)、早稲田大学會津八一記念博物館客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遊動する旧石器人
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2016年12月初版発行。三角縁神獣鏡などの三次元計測データを元に、三角縁神獣鏡の復元研究と製作技術論を展開し、三角縁神獣鏡が「出吹き」生産されたものと結論付けた1冊。学生時代に、母校の所蔵の三角縁神獣鏡が三次元計測されたことは僕の記憶に残っている。それが時を経て、このような1冊の研究書に至ったとは。近年は目まぐるしく三次元データが容易に作られるようになったが、2000年代前半ではそれは高度な技術と時間を要するものだった。何日も針が三角縁神獣鏡を計測していた光景を思い出す。本書でも出てきた加工痕は大事。2017/02/23
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