内容説明
“個人主義”を見出す、倫敦の曇り空の下の漱石。倫敦の暮らしの中で綴られた短編たちは、やがて『私の個人主義』で結実する。書簡53本、日記(1900年9月~1901年11月)、俳句32首から短編13本の執筆にあった背景を紐解く。
目次
小説篇(文学論;倫敦消息 ほか)
書簡篇(留学の船中から―一九〇〇年九月二十七日・夏目鏡子あて;西洋食にはあきあきした―十月八日・夏目鏡子あて ほか)
日記篇
俳句篇
ロンドンの漱石さん篇(ロンドン時代の夏目さん;漱石先生のロンドン生活 ほか)
私の個人主義篇(私の個人主義;漱石から現代へのメッセージ『私の個人主義』)
漱石メモを読み解いて篇
著者等紹介
恒松郁生[ツネマツイクオ]
崇城大学教授、ロンドン漱石記念館館長、翻訳家。1951年鹿児島生まれ。桜美林大学文学部英語英米文学科卒業。74年渡英。(在英30年)84年ロンドン漱石記念館設立。2004年より日本の大学で教鞭をとる。専門は日英交流史。夏目漱石の作品を英訳し欧米で多数出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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