内容説明
霊長類学・進化生物学からみたヒトの本性とは。
目次
第1章 エレベーターの中のジレンマ
第2章 優越性の強迫観念
第3章 俺たち、みんなマフィアの一員だ
第4章 梯子を登って
第5章 明るい照明下での協力、暗闇の中の競争
第6章 愛についての経済学と進化生物学
第7章 絆の検証
第8章 生物学のマーケットに相方を買いに行く
第9章 ヒトの社会行動の進化
著者等紹介
マエストリピエリ,ダリオ[マエストリピエリ,ダリオ] [Maestripieri,Dario]
1964年、イタリア・ローマ生まれ。現在はシカゴ大学教授。専攻は、進化生物学、霊長類学
河合信和[カワイノブカズ]
1947年生まれ。朝日新聞記者を経て、現在、科学ジャーナリスト。記者時代より考古学・人類学に興味を持ち、著書・翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryo Sogawa
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進化心理学の入門書。大部分のヒトの行動は予めプログラムされており、そのパターンは自然淘汰の中で進化してきた、という立ち位置でヒトの行動が説明されている。 かなり説得力はあるのだが、読みながらどうも窮屈な感じがしていた。結局、この考え方の先にあるのは、非常に望みのない人間の姿なのではないかと。しかしながら、エピローグで、そのような印象は誤った背景理解ゆえと納得。最後までバテずに読んで良かった。 2015/10/29
uusak
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ご先祖様の行動様式は進化のあとも残っている。サルが人間に似た行動をするのではなく、サルを基準に考えるならば(天動説ではなく地動説)、人間がサルに似ているのです。2015/08/26