出版社内容情報
“ことば”が日本語として定着していく過程と、国家・国民の成立はどのように重なり合ったのか。上野三碑からアプローチをはじめ、韓半島の石碑にまで考察の翼を広げながら、大いなる謎を紐解いていく。
内容説明
列島を飛び交い営まれてきた“ことば”が日本語として定着していく過程と、国家・国民の成立はどのように重なり合ったのか。上野三碑(山ノ上碑、多胡碑、金井沢碑)からアプローチをはじめ、韓半島の石碑にまで考察の翼を広げながら、大いなる謎を紐解いていく。
目次
序章 日本語誕生の時に出会いたい(真の「国語元年」はいつなのか;特別史跡・上野三碑からのアプローチ)
第1章 日本語を書き始めた人々―金石文にみる日本語表現の歴史(飛び交うことばを治めんとして;過冷却の水が突然凍るように ほか)
第2章 国家は国語とともに―金石文が語る日本国誕生の構造(多胡碑という存在;多胡碑に刻まれた国家意思 ほか)
第3章 韓半島金石文と国語表現―大きく異なる高句麗・百済と新羅(高句麗に始まる韓半島金石文;漢文体に終始した百済 ほか)
終章 なぜ日本と新羅は統一国家になりえたのか(国民も国語・国家と共に;新羅と日本が国家統一をなしえた理由)
著者等紹介
熊倉浩靖[クマクラヒロヤス]
1953年群馬県高崎市に生まれる。1971年京都大学理学部入学。金学連・全共闘運動に参加し中退。京都大学在学中から上田正昭史に師事。1975年井上房一郎氏の指導のもと、高崎哲学堂設立運動に参画。その後、シンクタンク勤務を経て、群馬県立女子大学教授・群馬学センター副センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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