内容説明
日本における拷問や刑罰の種類、実態、方法などを豊富な図版で克明に解説。その史実を探求した歴史的名著がより読みやすい改訂新版となってついに復刊。
目次
拷問篇(上古の拷問;拷問地獄図絵;御定書百箇条 ほか)
刑罰篇(鬼火燃える刑場;天刑思想;はたもの(張付) ほか)
捕物篇(取篭り者の捕縛;大捕物;捕方の服装と捕物の実際)
著者等紹介
名和弓雄[ナワユミオ]
明治45年(1912)1月、福岡県北九州市に生れる。時代考証家・武術家(正木流万力鎮術宗家)。平成18年(2006)9月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鏡子
32
血汐したたる駿河問ひ 肉體を吊るし独楽のやうに勢ひつけて振り回し續けると全身の脂が絞り出され鼻や口から血泡を吹き 汗と脂と血汐がほとばしり凄惨な地獄絵圖を現出。遊郭での拷問。「指切りかねきりかね屋のおばさん指切つて死んだ。此れが嘘なら銭百文・・・」嗜虐の牢名主・花鳥は元花魁あがりの莫連女、重罪人。女牢のなかで女に夜の伽を命じ、夜毎淫靡の限りを尽くし変態的な快楽に耽つた。以上興味の湧いた箇所。2016/02/22
gtn
6
小学校の図書館になぜかこの本があり、同級生の間では「死刑の本」と呼んでいた。掲載された磔や獄門首の写真を友達と一緒にドキドキしながら眺めたことを覚えている。その思い出の本が改訂発行されていたことが驚き。2018/07/14
金監禾重
2
著者が前書きで既存の研究が資料を明示しないものであることを批判しているが、拷問編は同前だった。ほぼ出典の記載がない。しかし資料の量に差があるのだろうが、刑罰編はほぼ出典を明記していた。かなり細かいことまで書いてあり、資料的価値は高いだろう。もっとも、明智光秀の死を永禄14年(史実の11年前。しかも永禄は13年まで)とするなど、信じられないような誤りもある。最低限の校正もしていないのか。平成9年第九版である。2017/12/24
YY
2
史料もそれなりに明示し、よい。とりわけ江戸時代刑罰の全体図をつかむのに有用だろう。当然ながら、時代物の考証にも便利そう。2012/08/31
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