内容説明
「第1巻」―巻頭に、のちにローマ皇帝となったティトゥスに献じた序文、及び2巻以降の内容の目録と典拠作家の一覧。「第2巻」―宇宙の構成、諸惑星の運動、太陽、月、彗星、風、雷、地球、地震、島、湖、海、火山など、当時の学問の総まとめ。蝕による地球・月・太陽の大きさとその関係、惑星の運動、潮汐現象などの記述は相当水準が高い。また気象や天体の変化をどう占ったかなど興味深い知識に満ちている。「第3~6巻」―西はスペインから地中海周辺、北はイギリス、南はナイル上流、東は黒海・カスピ海周辺、中央アジア、アラビア、ペルシャ、インド、中国に及ぶ広範囲な地域の、都市、種族、山、河、海、湖沼、島などについての詳細な地誌。特にローマの支配圏についての記述は精緻である。日本翻訳出版文化賞受賞作。
目次
第1巻 第二巻以降の内容と典拠著作家の一覧表
第2巻 宇宙・気象・地球
第3巻 下記諸地域「バエティカ他」の位置・種族・海・都市・港・山・河・面積・現在および過去の住民
第4巻 下記諸地域「エピルス他」の位置・種族・海・都市・港・山・河・面積・現在および過去の住民
第5巻 下記諸地域「マウレタニア他」の位置・種族・海・都市・港・山・河・面積・現在および過去の住民
第6巻 下記諸地域「ポントス他」の位置・種族・海・都市・港・山・河・面積・現在および過去の住民
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
88
プリニウスのコミックを読んでの、彼の書いた博物誌を図書館から借りてきました。現在あるのは6巻本のようですが、最初の3巻本の方です。ですので原著の第1巻から第11巻までが収められています。宇宙・気象・地球から始まり、水棲動物・鳥・昆虫までについてかなり克明に書かれています。図があればいいのですが、図はなくひたすら書いている感じです。メモ魔のような気がします。本当にいたのかどうかわからないような生物もいます。2017/06/08
テツ
21
ローマの大プリニウスが当時の世界における動植物から地理、天文学などの全てを網羅し納めた知識の泉。高いけど読みたいなあと思っていたら知り合いのおじさんからお借り出来てラッキーでした。こちらには全37巻のうちの1巻から6巻までが収録されていて、古の天文学と地理学を読める。何というか世界を知ろうとする探求欲って素晴らしいなあと思った。きっと昔は世界はもっと広かった。今を生きる僕たちには想像も出来ないようなファンタジーと紙一重の世界をリアリティをもって想像出来たのだろうなと羨ましくなる。続きも借りてこよう。2017/02/20
ゆきだるま
1
世界史の授業で面白いと言われたので読み始めたのですが、長いなあ(笑) 根気強くがんばっていこう。2015/07/30