内容説明
古代ギリシャでは拷問の適用は奴隷と外国人に限られていたという。以後ヨーロッパではさまざまな変化を経て、一般には18Cになると法的制度としては廃絶された。しかしその拷問方法は、さまざまな記録に残されており、本書はそれらを集大成したものとして内外の注目を集めよう。一五〇枚の図版と解説。
目次
古代の拷問
さまざまな“料理法”
一本のひも
絞首刑
晒し刑
しめつけの刑
破砕刑
水責めその他の責め方
異端糾問
集団による拷責
自虐的な責苦
大虐殺
現代の残虐行為
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
6
原著は1931年にロンドンで刊行されたジョン・スウェイン『拷問部屋の悦楽(Pleasure of the Torture Chamber)』。訳者あとがきによると、歴史家の変名らしく、誰か不明。オットー・キーファ『古代ローマの性生活』、ハンズ・リヒト『古代ギリシャの性生活』モールス『性風俗史』なども同様に匿名であるそうな。20世紀前半にはまだ実名で出しづらかったのだ。2018/02/11
しいかあ
0
古い英書を翻訳したもの。わりと校正がひどい。拷問器具の実際の運用を扱った本としては価値があるかな。2009/10/13