内容説明
江戸から東京へ―急激な変貌の中、何が奔流で何が支流か。橋渡しを考え、また彷徨う近代日本の苦悶を腑分けし、鳥瞰しながら民衆のエネルギッシュな世相を描く。
目次
1 近代日本精神史試論―世相と流行とを関連させて(「明治の確立」;日露戦争前後と大国化)
2 江戸会の成立と江戸ッ子文化‐地域文化の伝統の継承1(「東京開市三百年祭」と江戸会;江戸ッ子と下町のくらし ほか)
3 江戸文化と東京文化―地域文化の伝統の継承2(巨大都市東京の成立;都市の中の地方史 ほか)
4 江戸東京文化論と日本文化―江戸東京学の展望と課題(日本文化と近代文化―比較文化論的視座にたって;近代地域風俗史への提言―一葉の「女の出世」の志を受け継ぐために ほか)