出版社内容情報
古文書学界，史学界の気鋭の学者の総力を結集し，現時点での成果を総括，今後の課題を提示。既成の古文書学の枠を超克し，多様な歴史研究の素材に対応。新時代への課題を提出する。 ◯日記・典籍などの史書・記録に加え，木簡・金石文・絵図など従来の古文書学では扱うことの少なかった考古遺物・美術資料等の素材を取上げた。 ◯大きく時代別と分野別に分け，時代別では古代・中世・近世・近現代に巻別編成し，分野別では天皇・外交・宗教・私文書を扱う。
内容説明
いま変容しつつある中世の古文書研究へ向けて、古文書学・史料学・歴史学のそれぞれの領域を視野に入れながら、広義の中世文書の機能論・伝存論を軸に編集する。新しい視座からの中世文書の世界。
目次
１ 所領・諸職の知行と支配の文書（荘園公領の支配；公家と家司・侍 ほか）
２ 都市と町・村の文書（都市文書と都市社会；市と町 ほか）
３ 争いと裁判の文書（裁判のしくみと相論；一揆と百姓申状 ほか）
４ 戦争と安穏（平和）の文書（合戦と軍忠；宣戦と和睦 ほか）
５ 情報と表現の文書（情報伝達の方法；中世地図史料と絵図）
