出版社内容情報
近世以来,能楽が盛んな東海地域において,どの様な人々によって維持されてきたのか,近世・近代の東海地域にどのような文化的影響を与えたのか明かす。 目次 尾張藩御役者の事蹟をめぐって 東海地域における市井の能楽 資料編
内容説明
近世以来経済的に豊かで、芸道が盛んであった東海地域の能楽について、尾張藩御役者の家代々の事蹟や、名古屋の寺社や町方で行われた翁舞・仙助能・女能などの芸態を中心に、地元に残る史料を駆使し、綿密に考察。民俗文化史、地域文化史にかかわる能楽史研究の基礎を拓く画期的な労作。
目次
東海地域能楽史の研究とその意義
第1部 尾張藩御役者の事蹟をめぐって(金春八左衛門家・林家(金春喜左衛門家)の代々
金春流より宝生流に流転させられた家
金剛流寺田家年譜考
観世流木下家年譜考
平岩加兵衛家年譜考
明治維新期における尾張藩御役者の境遇)
第2部 東海地域における市井の能楽(熱田神宮と能役者;『龍口寺霊宝開帳記 附録』に観る「仙助能」の芸態;『女謡曲採要集』に観る名古屋の女能;熊野本宮大社の能楽;本研究で得られた成果と今後の課題)
資料編
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