出版社内容情報
古代社会においては,仏教をはじめとする諸宗教が,人々の信仰だけでなく,行動にも大きな影響を与えていた。奈良仏教を知らずして,古代史は語れないのである。歴史的意義を持つ奈良仏教は,日本仏教の出発点に位置するといっても過言ではない。本論集は,この奈良仏教に関する研究を,5つのテーマに基づいて集大成した。奈良仏教は,平安時代には真言・天台宗と競合し批判されもしたが,鎌倉時代に至り,鎌倉新仏教と論争を繰り返しつつ南都仏教として再生された。中世史に関心を持つ人にも必読の論集である。
古代社会においては,仏教をはじめとする諸宗教が,人々の信仰だけでなく,行動にも大きな影響を与えていた。奈良仏教を知らずして,古代史は語れないのである。歴史的意義を持つ奈良仏教は,日本仏教の出発点に位置するといっても過言ではない。本論集は,この奈良仏教に関する研究を,5つのテーマに基づいて集大成した。奈良仏教は,平安時代には真言・天台宗と競合し批判されもしたが,鎌倉時代に至り,鎌倉新仏教と論争を繰り返しつつ南都仏教として再生された。中世史に関心を持つ人にも必読の論集である。