出版社内容情報
「匂坂資料」をめぐる，疑惑の渦の真相をさぐり，昭和維新の実像を読む。 目次 将軍たちの陰謀 ねじ曲げられた匂坂資料 三島ナルシシズムを糾弾する 北一輝の思想と青年将校 歪曲された橋本大佐像 大川周明，疑惑の狂気説【ほか】
目次
序章 大いなる闇二・二六事件
将軍たちの陰謀
ねじ曲げられた匂坂資料
反乱とテロル
五・一五事件と沢地久枝
沢地久枝の照魔鏡
腐肉を売りまくった女
沢地久枝がやってのけた捏造と歪曲
何が彼女をそうさせたか
匂坂資料をめぐる茶番劇
相沢中佐の梅毒説
二・二六事件四つのミステリー
幻の録音盤
三島ナルシシズムを糾弾する
北一輝の思想と青年将校
考証・北一輝の檄文
北一輝と出口王仁三郎
「満州事変見直し」論の虚構
歪曲された橋本大佐像
中野正剛をめぐる舞文曲筆
大川周明、疑惑の狂気説
杉山元帥と夫人の自害
陰の軍司令官
歴史における虚と実
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポン･ザ･フラグメント
2
現代史の虚実に挑む――というのがサブタイトルで、挑んでるかどうかはよくわからないけれども、とにかく著者は最初から最後まで他人のまちがいを正すことだけに終始している。そんな文章ばかり集めたから「この著者はなんだか嫌なやつだなあ」という印象ばかりが先に立って、肝心の内容がぼやけてしまった。著者は二・二六事件の同時代人だから、どうしても主観的なところがある。それがこの本の欠点でもあるし、魅力でもある。2013/11/23
