音大崩壊―音楽教育を救うたった2つのアプローチ

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音大崩壊―音楽教育を救うたった2つのアプローチ

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784636978322
  • NDC分類 760.7
  • Cコード C0037

出版社内容情報

現在、音楽大学が危機に瀕しています。
経営難に喘ぐ音大が急増し、教育環境の低下や学生募集を停止した大学も出てきており、この流れはさらに加速していくことが予想されます。
その理由のひとつは、少子化を大学進学率の上昇が凌駕し、大学生数そのものは増加しているにもかかわらず、音楽大学は大幅な学生数減少に見舞われていることにあります。
ではなぜ音大に学生が集まらなくなってきたのでしょうか?

昨今の世界の情勢や社会状況を背景に、音楽をはじめとする芸術教育の意義や役割が大きく変わることが想定されます。
そのなかで音大の衰退は、単に音楽教育の牙城が崩されるというだけでなく、日本の文化・芸術の劣化、ひいては日本の将来に直結する重大な問題となり得ます。
また音楽を学ぶことは、芸術性や演奏スキルを高めるというだけでなく、これからの時代を生き抜くヒントやスキルを身につける、という意味を持ちます。
そして音大は、音楽を学ぶ場所というだけでなく、日本に必要となる人材を輩出する拠点となり得るのです。

本書では、音大が置かれている隠された状況を解き明かし、音楽を学ぶ本当の意味を問い直します。そのうえで、音大が生き残るための戦略を提示するものです。
音大はどこで道を間違えたのか?
生き残るにはどうしたらよいか?
音楽を教える意味、学ぶ意味は何か?
数々のデータから音大の危機を明らかにし、この先の音楽教育の道筋を示す衝撃作!

【これからの芸術教育を考えるヒントが満載!】
○「ヤバい音大」を見分ける3つのポイント
・夢を諦めさせない教育方針
・意識を変えられない教員の多い大学
・ガバナンスの弱い大学

○これから生き残る人材を育てる?
・正解がない問題に向き合う
・命と健康のありようを考える
・心のありようを考える
・おカネへの理解を深める

目次
【目次】
■第1章 音大は何を間違えたのか?
・すばらしい学びの環境
・定員減、定員割れの負の連鎖
・音大が大幅に学生数を減らした原因
・女子音大生半減!?の衝撃
・音大生減少の背景
・社会や意識の変化が大学に及ぼした影響
・音大は何を間違ったのか?
・「ヤバい音大」を見分ける3つのポイント
・「音大崩壊」は、日本を衰退させる!

■第2章 日本の音楽教育が無視した7つの視点
・『音楽万歳』に見る警鐘
・(1)演奏家の志、音楽を学ぶ目的
・(2)聴衆育成
・(3)音大教員のあり方
・(4)義務教育としての音楽
・(5)世界の中の日本の音楽
・(6)新しい楽器対応
・(7)生涯の学びとしての音楽

■第3章 音大生のスキルは日本を救う!
・音大生のスキル・能力とは?
・(1)学びに向かう力と人間性
・(2)知識及び技能
・(3)思考力、判断力、表現力
・スキル・能力の源泉
・音大7不思議

■第4章 音楽教育の本当の威力
・学習指導要領の変遷
・学力と読解力の低下
・読解力低下の行き着く先
・音楽教育の位置づけ
・世界各国で芸術教育に力が入らない理由
・芸術教育が持つ威力(1)――イノベーションの源泉
・芸術教育が持つ威力(2)――高い普遍性
・芸術教育が持つ威力(3)――「世界の共通語」としての音楽
・日本の学校教育の問題点

第5章 音楽を学ぶ真の目的
・「生きる力」だけでは生きていけない現実
・文科省の学習指導要領に代わる3本柱とは?
・修正版「生きる力」
・「稼ぐ力」とは、新しい時代に合った「成果のあげ方」のこと
・「強み」を「稼ぐ力」につなげる

■第6章 スポーツにできて、音楽にできないこと
・音楽とスポーツの格差
・組織化できなかった音楽業界
・「ゲーム理論」でわかる音楽業界の問題点
・イメージ戦略の失敗
・スポーツをヒントに、楽器をもっと身近な存在に
・楽器を広げる主役は大人
・新たなブームがスポンサーを呼ぶ
・子どもの音楽教室の未来は暗いか?
・音楽庁創設に向けて

■第7章 激変する世界情勢とこれからの日本
・アジア新時代への突入
・国力低下の脅威と真のグローバリズム
・国力を維持するために
・スポーツ、美術、音楽の指名
・これまでの日本と、これからの日本

■第8章 無形資産から「生きる力」を生み出す教育とは?
・人を育てるには大学以前の教育から変える
・現在の学校教育の問題点
・学校教育がもたらした功罪
・教育内容を見直し、ベンチャー型人材を育てる
・全員一律教育を見直し、文化国家を目指す
・教育改革を阻むもの
・「専門学校化」のなかで大学が生き残る道

■第9章 「音大崩壊時代」の5つの戦略
・音大復活の必要性
・音大復活に向けた戦略
・(1)音楽教育機関の連携
・(2)目的別のコース設定とグループレッスン・オンライン授業の活用
・(3)多様な音楽が学べ、需要のあるテクニックが身に付くカリキュラム
・(4)他大学や専門大学との連携
・(5)生涯社会人学習の場の

内容説明

「音大はどこで道を間違えたのか?」「生き残るにはどうしたらよいか?」「音楽を教える意味、学ぶ意味は何か?」数々のデータから音大の隠された危機を明らかにする!

目次

第1章 音大は何を間違えたのか?
第2章 日本の音楽教育が無視した7つの視点
第3章 音大生のスキルは日本を救う!
第4章 音楽教育の本当の威力
第5章 音楽を学ぶ真の目的
第6章 なぜスポーツ庁はあって、音楽庁はないのか?
第7章 激変する世界情勢とこれからの日本
第8章 無形資産から「生きる力」を生み出す教育とは?
第9章 「音大崩壊時代」の5つの戦略

著者等紹介

大内孝夫[オオウチタカオ]
名古屋芸術大学芸術学部教授。みずほ銀行支店長、銀行等保有株式取得機構運営企画室長(常勤トップ)などを歴任後、2020年4月より現職。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)キャリア支援室長/組織運営委員/ピアノ教室経営相談担当、ドラッカー学会会員、日本証券アナリスト協会検定会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

118
学生数が激減している音大の現状から、復活の処方箋として、商業音楽に門戸を開け、音大の業界団体を作って政治力を持てなどと主張するこの著者は、音楽や音楽を志す人たちのことを理解しているのだろうか。減少しているとは言え、一万五千人もの若者が、茨の道を承知の上で音楽への情熱に青春を捧げていることが、どれほど気高いか! 銀行の支店長から名古屋芸術大学教授に転じられた著者には、物事の価値は「役に立つか」「儲かるか」なんだろうが、そんな視点で芸術を捉えないでほしい。そんなことをしたら、本当の「音大崩壊」になってしまう。2022/12/06

きみたけ

73
著者は名古屋芸術大学芸術学部教授の大内孝夫先生。今のままでは新規学生募集が停止に追い込まれ「音大崩壊」を招きかねない現状において、この流れを食い止めるため、崩壊現象の兆候を解き明かし、文化芸術の存在感向上のための音大改革とベースとなる学校教育改革を示した一冊。音楽教育を救う「連携」と「新しい時代や変化への対処」の2つの視点でアプローチしています。音大というと一般大学よりお金が必要で、お金持ちの子息が通っているイメージが強くあります。日本全体的に余裕のある家庭が減ってきているのかなと感じました。2023/08/05

Isamash

25
大内孝夫・名古屋芸術大学教授2022年出版著作。著者は銀行マンからの転職らしく、彼の音大に関する疑問点には共感できた。音楽自体は大きな産業なのに、何故クラシックという小さなマーケットだけにひしめき合うのかは本当に疑問。また著者の言う通り、音楽の教え方自体が音大で研究や指導がされていないのは本当に不思議。昔から思っていたが、ピアノ曲としてバイエル収録曲は美しくも楽しくもない。音大出の教師が、何人ものピアノ嫌いを作ってきてる気がしている。著者のもっと広い音楽領域の学びに音大はチャレンジすべきとの意見には同意。2023/03/27

ジャンズ

10
音大生の減少から問題を提起して未来の日本への危惧&教育の在り方を考えさせる本。クラッシック教育から幅広い音楽教育に転換する時期であるこを示唆している。今、角野隼斗さんや小曽根真さんはジャンルを超えて活躍しています。時代の変化は感じている。有形固定資産から無形資産への長期にわたり価値を失わないものへの転換、そして幼児期の五感を磨くための実技教育などの大切さを教えてくれました2022/09/19

manabukimoto

10
音大をめぐる状況の厳しさと存続への提言。 共働きと専業主婦世帯の逆転にみる仕事観の変化、更なる学費を産む大学院進学を奨励する風潮、統治機能の欠如、軽んじられる音楽教育、などの問題点を列挙。 音大間の連携(演奏と周辺ビジネスの繋がり)、多様なカリキュラム・老人たちの取り込み、などが「新しい」音大教育の像になるのか。 銀行出身の名古屋芸術大学の教授の著。音楽教室に英語要素を加え、付加価値をつけろと仰る。「稼げること」が至上命題。 音楽そのものの価値よりも、その音楽でいかに「生きる=お金を稼ぐ」かという流れ。 2022/06/02

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