内容説明
「日本人が作ったオーボエなど吹くものか」そんな偏見に立ち向かった技術者たちが、オーストリアでのみ使われている伝統のウィンナモデルの復元にどう挑んだか。
目次
第1部 ウィンナモデルの開発(ウィンナモデルとは;ウィンナモデル開発のロマンと辛酸;ウィンナ・オーボエ開発物語;ヤマハファゴットYFG811開発物語;日本人でふたり目の管楽器製作マイスター)
第2部 管楽器の開発を支える技術(ヤマハ「スーパー・ボーカル」開発物語;ホルンの巻き方は何で決まる?;金管楽器の材料とメッキの基礎知識;管楽器をつくる音響学)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
2
こういう本は学校図書館に必ず置いて欲しいね。日本の誇りだわ。将来、このような志をもって日本企業が経営しているかどうか。社員(職人であり、芸術家みたいなものだけど)が、世界一の技術を維持できるか。どうだろうねえ。もう、難しいのかな。2020/10/01
酒井 敦
1
ウィーン・フィルを支える高級管楽器を(欧州から離れた)ヤマハが開発した時の記録。中高生の使う管楽器に比べて数はほとんど出なくて、高度な技術が要求される高級管楽器を開発したことがよくわかる。この本は、技術面はあまり触れておらず、どんな楽器をどういう風に開発していったの面から記載しているので読みやすいと思う。なお、技術面は、この前のこうして管楽器は作られるの本編?を読んだほうが良いと思う。2022/04/08
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