内容説明
すべての「壁」は哲学で乗り越えられる!最悪をプラスに変える最強の思考法。
目次
第1講 弁証法は最高の「道具」だ
第2講 なぜ、今、弁証法なのか?
第3講 「アウフヘーベン」を理解しよう
第4講 弁証法で世の中を読み解く
第5講 人生をぶち抜く高速道路効果
第6講 バカこそ寄り道をせよ
第7講 反省は役に立たない
第8講 自分だけのストーリーを作れ
第9講 創造のためにはルールから決める
第10講 大きな成果を手にするあと一歩の極意
最終講 テクニックは全部捨てろ
著者等紹介
阪原淳[サカハラアツシ]
映画監督、路上の哲学者、経営コンサルタント。1966年生まれ、京都大学経済学部卒、電通を経て、カリフォルニア大学バークレー校にてMBA取得後、シリコンバレーのベンチャー企業に。その時、MBA時代にプロデューサーとして参加した映画がカンヌ映画祭短編部門でパルム・ドール賞受賞、帰国。経営技術の普及活動に取り組んでいる。明治大学サービス創新研究所客員研究員、京都精華大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hit4papa
56
ヘーゲルの弁証法を人生の糧とする趣旨の自己啓発本(かな)。高校の倫理で習う正(テーゼ)・反(アンチテーゼ)・合(ジンテーゼ)を全の局面てにあてはめちゃうのは目からうろこです。しかし、これは正と反なの?アウフヘーベンすると本当にこうなの?と引っかかる部分があるのは否めません。思考のフレームワークを作るという意味では有効であるし、哲学を自身が使えるツールとして落とし込む一例と見れば良いでしょう。本書のタイトルは、寄り道をした方が早く目的に辿り着けるよ!という意味で、比較的若い層に向けてのメッセージでしょうね。2021/02/27
Y2K☮
36
私は小説家になるために営業マンをやり、その後書店で働き始めた人間である。だから映画を撮るために電通に入り、その後MBAを取った著者の考え方はすんなり理解できる。テーゼとアンチテーゼを止揚し、全く新しい自分だけの武器=ジンテーゼを生み出す。瀧本哲史やホリエモンとも重なる思考法。たしかにこれはあらゆる人生に当てはまる汎用性の高い処世術かもしれない。私のテーゼは書店員、法学部卒、プロレスオタク、小説家志望、阪神ファン、元・営業マン。これらをいままで以上に意識的にアウフヘーベンしてみる。何を創り出せるか楽しみだ。2021/11/12
ぽてちゅう
16
ヘーゲルの弁証法をわかりやすく。ヘーゲル知らんけど、字が密でないので読む。ヘーゲル知らんけど、第1~3講は基本の基のようなので2度読み。ヘーゲル知らんけど、ホットドッグの例えはわかりやすい!ヘーゲル知らんけど、僕はー、僕がー、がやたら多く感じるのは気のせい?ヘーゲル知らんけど、響かないのは既知の知識だから⁈求めよさらば与えられん。今求めてないからだ。読むタイミングって大事。ヘーゲル召喚はいつになるやら・・。2020/09/10
TomohikoYoshida
15
日常のアイデアや問題解決に役立ちそうだと考え読み始めた。弁証法はひとつのテーマに何かをプラスして、さらに高次元のものに昇華していくもの。だから、方法論としてはシンプル。それだけに、実践への障壁は低そうである。筆者は、他人と同じ土俵で戦うのは大変なので、ちょっとずらして、自分なりの方法で独壇場を作り、勝負していくことを主張している。その独壇場を作る方法こそが、まさしく弁証法のアプローチである。そして、創造的になるためには大量のアウトプットが必要と説いている。日常のアウトプットの実践から学んでいこう。2020/11/21
C-biscuit
14
購入。弁証法の理解に購入したが、想像以上に面白かった。一世代前の思想法のようなことが書かれていたが、個人的には新鮮である。直線とは最短かというタイトルにもしっかり触れられており、何か禅問答のようなものが展開されるのかと思っていたが、単純な話であったw。それでも著者がそのような人生を送っているようで説得力がある。読み進めると自分自身がやりたいことがない事に残念な気持ちになるが、後書きの対談にある田中泰延氏の話に勇気づけられる。まあ全然レベルが違うのであるが…。結局、思想法よりも行動力が重要なのであるw。2021/01/15