ハーバード大学のボブ・ディラン講義

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ハーバード大学のボブ・ディラン講義

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  • サイズ A5判/ページ数 344p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784636962192
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0073

内容説明

ボブ・ディランが2016年度のノーベル文学賞を受賞したというニュースは世界中を驚かせた。ハーバード大学の古典文学の教授で、ディラン・マニアでもあるリチャード・トーマスは、ディランの詩について教える講義を行っている。本書では、ディランの詩を解読しながら、彼の作品と時代との関係性、そして「何が『古典』たり得るのか?」という本質的な疑問に迫っていく。

目次

第1章 なぜボブ・ディランが重要なのか
第2章 トゥゲザー・スルー・ライフ
第3章 ディランと古代ローマ:「そこで私は生まれた」
第4章 「万物の発する霊気を感じる」:ディランが自伝で語ること
第5章 引用の始まり:「俺の恋は、まるでヴェルレーヌとランボーのよう」
第6章 「天からの授かり物が戻ってきた」:「タイム・アウト・オブ・マインド」、そしてその後
第7章 円熟した詩人は盗む:ウェルギリウスとディラン、古典を生み出すということ
第8章 現代、そして世界が放つ古代の灯り:ディラン、ホメロスになる
第9章 ショーこそが命:ディランのパフォーマンス
終章 ノーベル文学賞授賞式、欠席

著者等紹介

トーマス,リチャード・F.[トーマス,リチャードF.] [Thomas,Richard F.]
ハーバード大学、ジョージ・マーティン・レーン記念古典文学教授であり、またボブ・ディラン研究の権威である。ハーバード大学新入生向けのボブ・ディラン講義を主宰。米マサチューセッツ州ニュートン在住

萩原健太[ハギワラケンタ]
1956年、埼玉県生まれ。音楽評論家、ディスクジョッキー

森本美樹[モリモトミキ]
翻訳家。日本郵船(株)勤務の後、英国と米国に18年在住。その間、欧州各国および全米を歴訪(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

33
本書を手に取ったのは、「honto 本の通販ストア」が2024月3月31日でサービスを終了したので、電子書籍サービス「hont」の利用に不安が生じたためだ。 幸い電子書籍サービスの方は継続して利用できるようだが、それでもなんだか不安が残る。 紙の本なら出版社や書店がつぶれても読めるが、電子書籍となるとそうはいかない。最近は、場所もとらないし紙の本よりいくらか安いので、電子書籍を買うことが増えてきたが、こういう事態は想定していなかった。 「hont」の電子書籍は、早めに読んでしまいたい。2024/05/29

風に吹かれて

23
2017年刊。  著者は古典文学研究者。2004年から4年に一度ハーバード大学で新入学生向けのボブ・ディラン講義を行っている。  ディラン1997年のアルバム『Time Out of Mind』に古代ローマの詩人の作品を連想し、2001年9月11日発売の『“Love and Theft”』にウェルギリウスの『アエネーイス』を見出す。  バンド活動を始めたヒビング高校時代にラテン語授業を取りラテン語クラブに参加し放課後ヘブライ語学校にも通っていたディラン。古代ローマの詩と共に聖書にも精通。 →2022/02/15

Copper Kettle

4
以前に原書を読了済みでしたが、嬉しい日本語翻訳版、発売日にさっそく購入したのですが、ようやく連休を利用して読みました。ボブが主に21世紀になってからリリースしたアルバムに見られる古代ギリシアやローマ帝国の詩人たち、ホメロスやウェルギリウス等との関連性をインターテキストという言葉を使って解説。P.210の『大衆芸術が時代を超えて重要であり続けたなら、「古典」と呼ばれるにふさわしい地位を得る』、まさにボブのこと。「古典」という言葉には古いって印象が強いかなって気もするけど、「Classic」の訳語だからね。2021/05/05

Keikoh

3
これは抗議ソングとかそんなものじゃない。なぜなら私は抗議ソングを書いたつもりはないからだ。ただ誰かが誰かに言わなくてはいけないことを書いただけだ。2022/06/28

チョコろん

2
ハーバード大学の古典文学の教授でディラン・マニアでもある著者が、自身の専門分野に立脚しながらディラン作品と時代との関係性に迫る。---ディラン作品の詩に焦点を当てている。古典のオマージュや昇華で制作をするディランに古典の専門家が解説を付ける贅沢な作品。何より著者がただただボブ・ディラン好きなのが良い。ハーバード大学での講義をベースにしつつ、2016年ノーベル賞授賞式に集束していく構成も面白い。また、剽窃について考える機会にもなった。元の作品をヒントにより優れたものを作れば、オリジナル作品制作に等しい。2025/03/24

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