内容説明
紆余曲折の後、40歳にして東響を振って正式デビューしたホリヤンこと堀俊輔による、抱腹絶倒のエッセイ。あちこちのコンサートにもぐり地道な勉強を続けた貧乏学生時代、電車の発着音に音がかき消される駅ナカでのコンサート。そんな下積み時代を経て、憧れの「題名のない音楽会」の舞台、ニューヨークへの留学、審査員として招聘された「プロコフィエフ国際コンクール」と、着実に指揮者として成長していく様子が描かれる。故人となった朝比奈隆、黛敏郎、山本直純ほか多くの名音楽家たちとのエピソードも貴重。
目次
第1章 ホリヤンができるまで(東京交響楽団と大久保界隈;僕の「ピアノを始めた頃」 ほか)
第2章 ホリヤンのお仕事(挨拶は東響の優れた伝統;「大阪弁まる出しのコンサート、お願いします」 ほか)
第3章 私服のホリヤン(中年指揮者のニューヨーク留学記;風邪の贈り物―ニューヨーク留学こぼれ話1 ほか)
第4章 プロコフィエフ国際コンクール―コンクールへの招聘(着のみ着のままで;プロコフィエフ国際コンクールとは ほか)
著者等紹介
堀俊輔[ホリシュンスケ]
1950年大阪市生まれ。東京芸術大学にて指揮と作曲を学ぶ。87年東京交響楽団に入団。90年副指揮者として東響特別演奏会で正式デビュー。91年東響世界ツアーに同行、同時にニューヨーク州シラキュース響定期公演も指揮し、米国デビューを果す。94年オラトリオ東京を創立。98年文化庁在外研修員としてメトロポリタン歌劇場でレヴァイン、ゲルギエフの下で更に研鑽を積む。2001年サンクトペテルブルク音楽祭、03年プロコフィエフ国際指揮者コンクール審査員、04年リスボン市響客演などロシア、ヨーロッパへも活動範囲を広げている。06年シュトットガルト・バッハ・アカデミーにおいて指揮者部門最優秀賞。東京交響楽団クリエイティブアドヴァイザー、指揮者などの要職を経て、現在、中部フィルハーモニー交響楽団正指揮者・音楽主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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