ボーカロイド技術論―歌声合成の基礎とその仕組み

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784636899962
  • NDC分類 763.9
  • Cコード C3004

内容説明

ボーカロイドはどのように生まれたのか?歌う技術の基本がまるごとわかる!生みの親による唯一の歌声合成解説本。

目次

1 VOCALOID前夜
2 VOCALOID1の開発
3 VOCALOID1で培われたVOCALOIDの基本技術
4 VOCALOID2の開発とテクノロジー
5 VOCALOID3の開発と機能
6 VOCALOID3に搭載された新技術
7 歌声ライブラリの制作方法
8 VOCALOID Editor for Cubaseとは
9 iOSを用いたiVOCALOID
10 進化するVOCALOIDと今後の可能性

著者等紹介

剣持秀紀[ケンモチヒデキ]
1967年生まれ。1993年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。在学中は京都大学交響楽団に所属し、数々の演奏会に出演。1993年ヤマハ株式会社入社。音響関係の研究開発に従事した後、1996年L&Hジャパン株式会社(ベルギーのL&H社とヤマハの合弁会社)に出向。テキスト音声合成技術の開発に従事。1999年復職。以降VOCALOIDを含む音楽・音声信号処理技術の開発に従事。現在、ヤマハ株式会社事業開発部yamaha+推進室VOCALOIDプロジェクトリーダー

藤本健[フジモトケン]
1965年生まれ。1989年横浜国立大学工学部電子情報工学科卒業。リクルートに15年勤務した後、2004年に有限会社フラクタル・デザインを設立。高校時代からシーケンスソフトの開発やMIDIインターフェイス、パソコン用音源の開発に携わってきた経験がある。リクルート在籍時代から社外でDTM、オーディオ、レコーディング関連の記事を中心に執筆しており、これまでも多数の関連書籍がある。現在はブログ型ニュースサイトDTMステーションを運営するほか、AV Watchの連載記事などを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

102
ボーカロイドの前史、基礎となる技術の話を、音源、発音、合成といういくつかの側面から説明。海外との連携から、クリプトンへの提案まで、商品化までのいきさつも分かる。Vocaloid1,2,3と最近の携帯ソフト、IC化、クラウドサービスなど、今後の展開が期待できる。Yamahaが一時期、爆発的にソフト実験を展開した成果が見えてくる。社内外の大勢の協力でできた書籍のよう。2014/11/12

tuppo

5
「人の歌声の表現力を富士山に例えればVOCALOID3までで実現できているのはまだ2合目か3合目。最終的にはエレクトリックピアノのように別の音源になるとしてもまだまだ人の歌声に学んで真似ていくべき要素が数多くあるのです」確信のようなもの 2017/06/28

satto

2
商業音楽の半分にボカロが使われるには至らなかったけど、近年のポップミュージックで成功してるアーティストにボカロP出身者がそこそこ入るという状況は10年前誰も想像できなかったのでは。 何か大変な技術革新によってボーカロイドが生まれたということはなくて、要素技術を地道に開発していった結果から成り立っているように思えた。 技術論と銘打ってるのに、産総研のボカリスに関する言及が無かったのは少し残念。2019/03/25

Mariyudu

1
Vocaloid が登場した時、マルチサンプリングの素片を繋ぎあわせる方式を泥臭いなと感じたものだが、早くから機械音声合成に取り組んできたヤマハの「中の人」達にはその辺の敗北感というか葛藤が本書では語られるのかと思ったら、意外にあっけらかんとw 学術的な方向には深く踏み込まず、実用に足る「製品」を生み出すまでの工夫や調整に関するイシューが殆ど。カジュアルに読み流せる本だけど、それだけにコスパ的にはちょっと… (;^ω^)2016/06/05

calarud

1
今まで調声法に関する本には多く目を通しましたが、歌声合成に特化した本ははじめてでした。正直、初心者にアプローチしていく方向性を打ち出して来ていると明言されているのですが、そもそもDTMを始める人間にはある程度の前提知識を求められているので、そこから考えればそれは主な使用者である上級者のニーズを無視しているので……そこは本末転倒な気がします。周波数領域での音声の加工など、それはイコライズにおいても考え方として応用できそうだと感じました。2016/01/13

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