内容説明
銘器の鑑定に必要な時間は―1秒。ヴァイオリンバイヤーが語る銘器鑑定の不思議で面白い世界。佐藤流鑑定ポイント入りヴァイオリンカラーカタログ付き。
目次
第1章 銘器ストラディヴァリウスが五億円する理由
第2章 本物のイタリアン・オールド・ヴァイオリンを「見抜く」
第3章 イタリアン・オールド・ヴァイオリンの世界
第4章 ヴァイオリンは一〇〇〇年生きる
第5章 世界的なオークションでヴァイオリンを買う
第6章 ヴァイオリンが教えてくれたこと
第7章 ヴァイオリンと人の「出会いコンサルタント」
著者等紹介
佐藤輝彦[サトウテルヒコ]
ヴァイオリン商。株式会社日本弦楽器代表取締役。1959年、大分県生まれ。1977年に大分県立津久見高等学校機械科卒業後、株式会社日産自動車(横浜工場)に入社。株式会社トヨタカローラ大分(営業)を経て、1983年に弦楽器輸入商・株式会社飛鳥に入社。その後、1988年、株式会社日本弦楽器を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よむよむ
27
なんということだ。楽器も“つくも神”になれるなんて。手入れが良いヴァイオリンが何十年も経ると、自分の意思で人から人へ渡るらしい。扱いさえ間違わなければ千年でも生きるという。まさに“神”だな。三大銘器のひとつ“アマティ”で奏でられるバッハを生音で聴いてみたいものだ。2012/03/25
usanosuke
13
銀座でヴァイオリン商を営む著者が、「銘器」と呼ばれるヴァイオリンについて語った本。アマティやストラディヴァリウスなど、300年の時を経て今なお楽器という域を超えて芸術品であり続けるヴァイオリンの世界に魅了された。鑑定は一瞬であり、瞬時に見抜けなければ本物が分かっていないという卓越した鑑定の世界から、後半に語られる著者自身のヴァイオリン人生やヴァイオリンを通じた人との出会いまで、興味は尽きない。巻末の銘器のカラー写真を眺めていると、一生に一度ぐらいは銘器と呼ばれるヴァイオリンたちに出会ってみたくなる。2013/08/02
たまこ
5
木で出来てるヴァイオリン、1000年生きるって凄い!意思を持ち、色んな人達の間を渡り歩く生きもののような楽器。そんな銘器と言われるヴァイオリンを鑑定する仕事について書かれています。鑑定という仕事の厳しさ、自分の経験が凄く大切だという事とともに、筆者のヴァイオリンに対する熱意と愛情がひしひしと伝わってきます。300年ほど前に作られたヴァイオリンが色んな人達に演奏され、これから先も受け継がれていく事に感動しました。2012/06/13
セロ弾き
2
音楽むちゃくちゃ面白くて一気に読んだ。オールド・イタリアンには縁はないけど、話を聞いているだけでも楽しい。このくらいプロとしての自負がなければやっていけない世界かな♪2012/02/14
ほのだ
1
入りやすく、分かりやすく、楽しめました。 音楽家にとって楽器との出会いは天啓であり、バイヤーにとってもそれは同じ。しかし天啓を得るための努力が必要なのですね2012/05/27
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