内容説明
西洋音楽の歴史を楽しくてわかりやすい4コマで解説。世界史と音楽の歴史が一気につながる。
目次
旧石器時代(音楽の起源とは歌うことから始まった?;政治をも動かすシャーマンは、音楽も司っていた)
古代(壁画やパピルスに描かれた古代エジプトの音楽;シュメール人の粘土板や旧約聖書に書かれた音楽家の姿 ほか)
中世(ローマにできた初の音楽学校スコラ・カントルム;地方の聖歌の体系化とグレゴリオ聖歌の誕生 ほか)
ルネサンス(神から人間へ。価値観の大変換をもたらしたルネサンス;活版印刷のスタートと初の楽譜出版 ほか)
バロック初期(ギリシア劇復興とオペラの誕生がクラシック音楽のターニングポイント;初のオペラの題材となったのはギリシア神話 ほか)
著者等紹介
森本眞由美[モリモトマユミ]
神戸市生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。作曲を故入野義朗に師事。(株)神戸風月堂の「西洋歳時記プロジェクト」の講師も務める
千原櫻子[チハラヨウコ]
日本大学芸術学部卒業。広告代理店勤務を経て1996年よりフリーイラストレーター。書籍・雑誌・TVなど幅広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
59
クラシック音楽が好きで昔から聞いているけど、音楽史的な知識は全く持っていないので読んでみた。キュートな四コマ漫画が可笑しくて良い味を出していると思う。クラシック音楽のあの格調の高さは教会と関係のあることがよく分かった。音楽は神様への捧げものとして演奏されていたのだ。私はヴィヴァルディが好きなのだが、ヴィヴァルディは司祭であり、貧しい人々に同情的だったことをこの本を読んで初めて知った。経済的な援助も行っていたらしい。ヴィヴァルディの音楽に感じられる優しさの源泉が分かったのは収穫だった。2013/10/02
イノ
20
図書館で見つけて衝動借り。 石器時代~バロック初期。 人類と文化の隣に音楽あり。神への聖歌がやがて人へ移りオペラが始まったり、複雑で壮大になる讃美歌を覚えるために線譜が誕生したり、しかもハートの形があったり格式が無い。古代エジプトやローマの音楽とか聞いてみたい。2016/08/26
蛇の婿
9
音楽の歴史、というか、ホントは弦楽器の弦の変遷の歴史というなんか非常に需要の少なそうなものにちょっと興味を抱いたもので、まずは用語慣れを兼ねて主にトリビア的で簡単そうな本に手を出してみました。いや、これが実に面白かったです。この本を読んだだけでも当初の音楽の発展がキリスト教とかなり密接なつながりを持っていたことがわかります。私の主目的である楽器の発展も少しだけ書いてあり非常に満足。これは初心者向けの本としては気楽に読めるわりにポイントが押さえられたかなりの良書と思います。4コマもわかりやすいww2018/06/27
にゃこ
6
音楽の大きな歴史の流れみたいなのがすごく分かりやすかった。今も昔も音楽への思いは同じ。2015/09/26
かす実
5
パッと見ふざけてるけど、中身は本格的。すごく細かい。クラシックオタクの友達の話を聞いている感じかな。宗教や世界史の話とも絡んだ音楽史なので、勉強になる。イタリアのカトリーヌ・ド・メディシスがフランスのアンリ二世にに嫁いだ時に、バレエがフランスに輸入されたって話が個人的に面白かった。教科書よりもずっと具体的にイメージができるし、当時の音楽と社会の関係性が今と全く違っていることがわかるだけでも大収穫だと思う。しかしなぜだろう、最初の方の内容は既にほとんど忘れてる…2019/03/11