内容説明
意外な商才と後援者作り、巧みな自己プロデュース力、その不思議な能力の本質に迫る。
目次
新時代の予感―天才の誕生
運命の始まり―ライン河畔、ボン
師ネーフェ―学んだのは音楽だけではなかった
少年から若者へ―形成される作曲家
孤独と自由―ボン時代
モーツァルト―ふたりの座標軸
新しい波―“自由、平等、博愛”の魔力
“パパ”を慕って―ウィーンのハイドン
ウィーンへ―サロンの異才、頭角を現す
師への造反―鬼の居ぬ間
自由の旗の下―交響曲第三番「英雄」
意外な商才と後援者たち―巧みだった自己プロデュース
作品献呈事件―ハイドンとの和解
運命への扉―ドゥシェク夫人慕情
仕掛人の顔―東欧“販促”大旅行
愛国という病い―オーストリア軍歌事件
聞こえない―隠し通した二年間
不滅の恋人―創造の源泉、不器用な恋
懊悩と充実―ハイリゲンシュタットの遺書
市民の旗手―「クロイツェル・ソナタ」
未来を謳う―ナポレオンへの愛憎
恋と大作―オペラ「フィデリオ」
落日の時―時代の逆風と難聴
永遠の別れ―それは喜劇だったか
著者等紹介
石井清司[イシイキヨシ]
1936年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。在学中より放送構成作家としてスタートし、放送評論家、フリー・ジャーナリスト、ルポライターなどとして活躍。オリンピックやサッカーなどのスポーツ、クラシック音楽関係の著作も多い。特に日本のテレビ制作プロダクション業界には草創期から関わり、豊富な実績と人脈を背景に鋭い論評を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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