感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
胆石の騒めき
7
(★★★★☆)ディビッド・デュバルの「ホロヴィッツの夕べ」は何回も読み返しているけど、この短い本も読む手を止められなかった。ホロヴィッツの虜となった作者によるエピローグは共感することばかり。批判にさらされることもあるピアニストではあるが、「演奏を聴いて感動できるのだから、それ以外に何が必要?」と思ってしまう。今では、ピアノロール時代から亡くなる4日前の録音まで聞けるが、若い頃の演奏を知ったうえで晩年の演奏を聴くと、一層に感慨深い。カーネギーホールのライブ録音集(41枚!)が残されていることは、本当に幸せ。2018/03/11