出版社内容情報
小林 淳[コバヤシアツシ]
著・文・その他
内容説明
日本の音楽界をけん引した作曲家の人生と活動の軌跡をたどる。伊福部サウンドの根源に迫る。音更の地で触れたアイヌ音楽の原体験から、「ゴジラ」音楽ブームを経て楽壇の泰斗となるまで。
目次
第1章 伊福部音楽の基盤をなしたもの
第2章 作曲家・伊福部昭の誕生
第3章 プロの作曲家をめざして
第4章 伊福部映画音楽の相貌
第5章 伊福部舞踊音楽の世界
第6章 伊福部音楽が到達した次元
著者等紹介
小林淳[コバヤシアツシ]
映画関連著述家。主に日本映画、外国映画にかかわる文筆・評論活動を行う。映画から流れてくる音楽類の形態と映像・作劇における効用をテーマのひとつに据える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NyanNyanShinji
0
伊福部昭の生涯とその作品を分かりやすく描かれている。時折時系列が崩れてアレ?となる事も。それと並行して読んでいる片山杜秀の『大楽必易:わたくしの伊福部昭伝』の濃度の濃さと比べると、伊福部の声が本書から聞こえてこなかったのは残念な事。とは言え手軽に伊福部昭の生涯に触れられるという意味と、巻末の伊福部の作品リストで充分に本書の価値は見出せるとは思う。2025/01/25
ウッシー
0
多分、新国立劇場でやってた「プロメテの火」見てると思う。 当時興味なかったので「ゴジラ」の人だって認識しかありませんでした。 今思えばちゃんとみとけばよかった...勿体無いことした。 伊福部昭の音楽をちゃんと聴いてみようと思いました。2023/01/30
キュー
0
伊福部昭といえば東宝SF特撮怪獣映画の音楽を多く担当した人としか認識が無かったが、結構な数の映画音楽を書いたと知ってすごい人だったんだなあと。多く映画音楽を手掛けた中に黒澤明作品があるのにこの本では特に触れていないのは何か理由があるのでしょうかね。脚本担当の伊福部さん映画デビュー作には触れていたけど。そして音楽的な話より伊福部さんのお兄さんが亡くなった理由とか伊福部さんが戦時に身体を壊した理由などがやはり戦争のせいだと思ったらちょっと怖くなりましたね。ともあれ伊福部音楽を色々聴いてみたくなった本でした。2022/12/11