内容説明
バロック時代のバッハ、古典派のモーツァルト、ロマン派の幕を開けたベートーヴェン…音楽史を少しでも習ったことがある人には馴染みのある時代区分や作曲家の名前。肖像画とセットで思い浮かべる人や、「伝記を読んだことがある!」という人も多いはず。けれど、よく見ると“音楽史”には日本史や世界史ではありえない、おかしな点がたくさんあるのです。どうしてこうなった?そして、音楽史はこれからどう書かれるのか?本書では過去から現在までの「音楽史の書かれ方」を振り返り、新たな視点でアップデートし続ける音楽史の最前線をご案内します。
目次
1 音楽史、この珍妙なるもの―「肖像画」と「伝記」と「年表」のお話(音楽家の肖像画;音楽家の伝記;音楽史の年表)
2 音楽史、その歴史を探る―「音楽史の今昔」と「名曲神話」を追って(音楽史の今昔(前編)
音楽史の今昔(後編)
名曲神話(前編)
名曲神話(後編))
3 音楽史の明日を考える―視座の変化と共に更新される音楽史(音楽を解釈するということ;音楽史が教えてくれること(前編)
音楽史が教えてくれること(後編)
変わりゆく音楽史
音楽史の将来)
著者等紹介
松本直美[マツモトナオミ]
京都市生まれ。英国ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部上級講師。専門は歴史的音楽学、特にオペラ研究。愛知県立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業、トリニティ音楽大学大学院声楽専攻修了、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ音楽学部大学院修士課程ならびに博士課程修了。17世紀及び19世紀のオペラの研究でこれまでにOverseas Research Scheme Award、British Federation of Women Graduates National Award、Gladys Krieble Delmas Foundation British Award、イタリア ルッカ市ロータリークラブ プッチーニ研究コンクール特別賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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