内容説明
山を通じて結ばれた一組の夫婦がいた。妻は昼は公務員として働き夜は短大に通う勤労学生だったが、長男、長女を相次いで出産。二人はそれを「神様からの授り物」と受け止め、妻が家計を支え夫は子育てをしながら難関中の難関を突破して教師になる。次に、二人は「家族で百の山に登る」という新たな目標を立てる。一度登った山は数に入れない、必ず頂上に立つ、山小屋を使わずテント持参などいくつかの条件のもとに奥多摩の棒折山からの第一山が始まった。この時、長男国芳は3歳、長女直美は2歳であった。生きる指標が見失われている現代に山を通じて家族の絆や強さ、そして家族とは何かを改めて考えさせる好著。
目次
初めての北アルプス―燕岳・槍ヶ岳
懐かしの雲取山
九州山の旅―開聞岳・高千穂峰・韓国岳・阿蘇山
残雪の栗駒山
ヨーロッパ紀行―憧れのマッターホルン目指して
初めてのアフリカ旅行―キリマンジャロの頂きを目指して
積雪の恐羅漢山
15年来の夢叶う屋久島―宮之浦岳・黒味岳
出逢い…そして結婚
私の好きな山―川苔山へ寄せる思い〔ほか〕



