内容説明
五歳の時から潜りを覚え、河童の生まれ変わりと自認していた著者が川に潜り出した頃、一歩山の中へ人ればまだ手つかずの自然が残されていた。わが国水中探検家の第一人者で、水中考古学の草分けとして世界中の海や湖底を潜ってきた著者が、その発端となった渓流魚との六十五年にわたる付き合いを綴った愉快で楽しい回想記。
目次
秋川渓谷―ヤマメを求めて道なき道を
蜘蛛が淵―クモとコウモリの淵へ決死の潜り
後家が淵―魔の淵でアメノイオを握る
黒尊川―伝説の里にアメノイオを訪ねる
梓山―ヤマメにたたられた男の話
状袋―幼い頃からヤマメが好きだった
さんかどの淵―縄張り争いのあとの産卵と誕生
盆堀川―ちびっこヤマメと大ヤマメ
小常木沢―春を告げるヤマメに会いに
ヤマメ考現学―ヤマメの語源と呼び名あれこれ
人工養殖―魚たちの神秘に満ちた超能力
泉水谷―ヤマメの胃袋が荒天を告げる
檜枝岐―解明されないサンショウウオの生態
感想・レビュー
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- 月刊タートルズ 2024年6月号




