内容説明
平安時代中・後期~大正時代まで匠たちの一千有余年を鳥瞰!
目次
刀剣・刀工在世年表(平安時代の刀工―作刀中心地は大和・山城・備前・伯耆・九州諸国;鎌倉時代の刀工―異流派の切磋琢磨で日本刀黄金時代が出来した;室町時代の刀工―世情の混乱によって塗り替えられた“刀剣地図”;安土桃山時代の刀工―「古刀」から「新刀」へと移り変わる重要な過渡期;江戸時代の刀工―江戸後期、不世出の天才たちが新々刀の時代を拓く;明治・大正時代の刀工―千年の技術を現代につないだ明治刀剣界の光明)
五箇伝各派と刀工たち(大和伝―大寺院の庇護を受けて発展し、美濃伝の礎を築く;山城伝―日本刀を芸術の域にまで高めた山城工;備前伝―全刀工数の4分の1以上を占める刀剣王国;相州伝―天才・正宗が相州伝を大成し、鍛法が全国を席巻;美濃伝―御箇伝最後発だが、戦国時代の需要を背景に大躍進)
刀剣・刀工便覧(『享保名物帳』収載名物一覧;「十干十二支」順位表と二十四節気;中・近世の不定時法と十二方位;都道府県対照 旧国配置図)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
14
タイトルのわりにビジュアルは少なめながら、サブタイトルの「匠たちの一千有余年を俯瞰!」に違わない充実した内容。日本の歴史は刀の歴史と言ったら過言だろうか。平安中期から大正まで、日本各地における刀造りの諸派とその隆盛などが年表付きでまとめられているので、刀にある程度興味を持っている人なら是非手元に置いておきたい一冊。ぬるい刀ファンとしては覚えのある名前も散見されるものの、情報量の多さに圧倒されてしまった。 2024/01/15
kaz
0
刀工の系譜がわかって面白い。備前が土石流で途絶えたとは知らなかった。図書館の内容紹介は『平安時代から江戸時代、さらに明治維新から近代にいたる刀工の生没年を網羅し、刀剣史と日本史を刀工が生きた時代で通観する年表を収録。作品の特徴やそれぞれの刀工が活躍した時代の刀剣史をわかりやすく解説する』。 2023/11/26