内容説明
日本版『センス・オブ・ワンダー』誕生!蜂をめぐる自然と郷土の暮らしの物語。
目次
春(厳しい越冬;希望と旅立ちの春;ニホンミツバチが気に入る物件作りと分蜂;ノア)
夏(夏のミツバチ;夏の郡上;美しいワサビ田のお話;お米作りと昆虫の暮らし;年に一度の採蜜;ミツバチの優れた集団防衛;天敵;ヘボ獲りの話;ニホンミツバチとの出会い;それぞれの暮らし、生きる姿)
秋・冬(台風;白鳥神社のお祭り;晩秋のコケ採り;冬のしろとり)
再び、春(ノアとの別れ;それでも春は来る)
著者等紹介
西村玲子[ニシムラレイコ]
1999年から郡上市白鳥町で小さな洋菓子店を共同経営。2007年よりニホンミツバチとの暮らしを始め、商品の背景、ストーリーを大切にする商品作りに取り組む。2016年、自然と寄り添う暮らしを模索するブランド「シシ七十二候」スタート。白鳥町に暮らし、冬期湛水によるお米作りなど、小さな生き物や土壌細菌、植物プランクトンなどの力による農業を試行錯誤しながら、主にその恵みを使った商品をウェブショップなどで展開。2020年『Biophilia,No.0/バイオフィリア第0侯』(私家版)を著す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kanki
17
鯉農法や冬水田んぼの稲作も。自然回帰したいが、農薬の大切さも。田舎のカフェは虫が入って対応に困るのか。2024/09/12
とこまた
3
2022年春、重箱式の巣を作り1箇所だけ設置した。 のちのち考えれば本当に運良くここに一群が営巣を…。職場帰りに覗いてみるのが楽しみで仕方がなかった。犬ネコたちとはまったく違う、なんとも言えない可愛さがあり、もちろん蜂蜜が楽しみではあったが何よりも、彼女らの健気さに日々心が洗われる思いで飽きることなく眺め続けていた。 残念ながら昨年秋からアカリンダニらしきヤツらの影響か徐々に群れは消滅、2023シーズンは春先から1匹のミツバチも寄り付いていない。 来シーズンへの期待を膨らませつつ読みました。2023/10/24
rakuda
2
著者の、ミツバチ、そしてまわりの自然に対する繊細で愛情あふれる眼差しに基づく丁寧な暮らしぶり。その空気感が読んでるうちに染みてきて、こちらも穏やかな心持ちになってくる。ミツバチは自分もいつかは飼ってみたいと軽い考えでかねがね思ってはいるけど、それはそれでクリアしていかなければならない苦労もあるみたいで…。それにしても、ムカデに対して怖れ、不快感を感じるのと同時にその造形に美しさをも感じてしまうという著者の感受性は印象深く残った。2022/08/20