内容説明
著者にとって、渓流の釣りは旅である。岩魚・山女魚を釣ること、そして撮ることは、未知の空間を知る旅である。渓流釣り師には、誰しも、遠く行ってみたい、初めての土地に行ってみたいという、想い入れがあるのではないだろうか。著者は、まさにその釣り師たちの願いを体現している。そして、著者の足は、豊饒な生態系が育まれ、まだまだ山村そのものが残されている、東北・越後の渓へと、自然に向いてしまうのである。本書は、その著者の足跡を追った、写真エッセイ集というべきものである。
目次
釣りと渓流
釣りと旅
珍談奇談、魚の話
岩舐め鮎
山親父
便利と不便
川とダム
自然保護の話
キャッチ・アンド・リリース
漁協組合員になった話
銀山平
カーティスクリーク
マズメの釣り
本当に恐い話
田舎とおばあちゃん
シラメ釣り