出版社内容情報
まさか、こんなことで死ぬなんて。
アウトドアでの死の事例53から学ぶ、最低限知らなければならない安全の話。
※この本に書いてあることは、実際に起きた出来事を紹介しています※
浮き石を踏んで死ぬ、クマに襲われて死ぬ、スズメバチの巣を踏んで死ぬ、毒キノコやを毒草を誤食して死ぬ、雷に打たれて死ぬ……。
私たちがアウトドアで死んでしまう要因は様々。
でも、死の危険を知っていれば避けられる可能性が高くなる!
自然の中で遊ぶ前に、全ての人が読んでおきたい最低限の安全のための本です。
内容説明
絶対に死にたくない。大切な人を危険な目に遭わせたくない。本書はそんな人に役に立つ、アウトドアでの安全を学ぶための危険の事例集です。
目次
1章 山で死ぬ(転倒して死ぬ;すべって落ちて死ぬ ほか)
2章 動物にあって死ぬ(クマに襲われて死ぬ;イノシシに襲われて死ぬ ほか)
3章 毒で死ぬ(有毒植物を食べて死ぬ;毒キノコを食べて死ぬ ほか)
4章 川や海で死ぬ(鉄砲水で死ぬ;助けようとして死ぬ;ため池に落ちて死ぬ;飲酒して泳いで死ぬ)
著者等紹介
羽根田治[ハネダオサム]
1961年、さいたま市出身。フリーライター。山岳遭難や登山技術に関する記事を、山岳雑誌や書籍などで発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆を続けている。2013年より長野県の山岳遭難防止アドバイザーを務め、講演活動も行なっている。日本山岳会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
206
カタツムリやナメクジの寄生虫の件は知りませんでした。死者が出ていて怖わ過ぎです。やはり、自然は偉大そして畏怖する対象。だから古代は自然(災害)≒神と崇めたのは共感できます。だからこそ、自然は彼らのテリトリーであることを認識しリスペクトして入らせてもらうくらいの気持ちがあった方が良いのではないかと思いました。2023/10/07
kinkin
157
アウトドアブームである。大きなミニワゴバンにバーベキューセットを積んでテーブルやら椅子を並べビールで乾杯、残飯そのままで蹴る、そんな事が多いという。それに味を覚えて熊が頻繁に現れ事故にあうという。山にしても海にしても昔は不便な場所だったのが普通だったのが道路も改修されいつでも行けることも原因か。富士山も軽装で登る人も多いという。日帰りでアタックする人も。アウトドアというどこかおしゃれでカッコいい言葉の先には「死」ということがあるということを自覚してやったほうが良さそう・私は海は得意だが山はだめです^^ 2023/10/26
読特
148
山で死ぬ、海で死ぬ、川で死ぬ。クマに襲われ、イノシシに襲われ、サメに襲われ、死ぬ。毒蛇に咬まれ、ダニに咬まれ、ハチに刺されて、死ぬ。毒キノコを食べ、フグを食べ、カニを食べて、死ぬ。酒を飲んで、道に迷って、仲間とはぐれて、人を助けようとして、死ぬ。発達した文明の中、コンクリートジャングルに囲まれ、平和な生活を享受して、不覚にも落とし穴にハマって、死ぬ。人の命は脆い。幸運にもこの世に生を受け、ここまでなんとか生きて来て、まだまだ人生は楽しみたい。ついうっかりでは残念過ぎる。知るは大切。役に立つ一冊。2024/05/28
R
138
海、山、川などなどアウトドアで出会う危険なことを事例とともに紹介というか、警鐘を鳴らす本。真面目な本なんだが、真面目すぎて一回りして面白い感じになってるように思う。サメと出会ったらどうしたらいいかの解説が、最終的に鼻先が弱点だから殴ってみようとかなってるのが、投げやりなのか本気か判別つかなかった。ナメクジやカタツムリの危険性の啓蒙とか、大変よい部分も多いんだが、死亡事故事例ばっかりで、警告度合いが麻痺してしまう感じなのが、少々残念だった。全部平たく危ないんだけどな。2023/10/30
ちくわ
124
自分が読める本にはPrime Readingという縛りがあって、いつしかビジネス書と趣味(主に科学や歴史)の本と小説が1:1:1の割合に落ち着いた。好きな本を読める人が羨ましかったが、最近ではこの不自由さも楽しめるようになった…本来ならこんな本読まないし! 感想…具体例のみでリスクレベルは不明だが、多彩な死亡パターンを知れて興味深かった。この中で唯一体験したのは離岸流!水泳を6年やっており泳ぎには自信があったが、その自分でも『死んだ!』と思った。その点、読書は死亡リスクが無く安全だ…作中の人はよく死ぬが。2024/11/13