太陽のかけら―ピオレドール・クライマー谷口けいの青春の輝き

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太陽のかけら―ピオレドール・クライマー谷口けいの青春の輝き

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784635340342
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0095

目次

クリスマスイブに
アドベンチャーレース
はじめてのヒマラヤ登頂
小・中学校時代
極限の壁から八〇〇〇メートル峰へ
アメリカ留学
女性初のピオレドール賞
自転車と文学と山と
さらなる難壁へ
新たなる旅
パンドラ

著者等紹介

大石明弘[オオイシアキヒロ]
1979(昭和54)年生まれ。21歳でヒマラヤのチョー・オユーに登頂。その登山記録の寄稿がきっかけとなり、大学卒業後、『山と溪谷』編集部に2年間在籍。その後、地元静岡で地域密着型の会社を経営しながら、兼業ライターとして山岳雑誌で多数の記事を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hatayan

55
女性登山家・谷口けいの生涯を山仲間の著者が回顧。大学のサイクリング部で自分らしく生きることに目覚め、28歳から始めたアルパインクライミングで実績を残し、女性初のピオレドール賞を受賞。他人の評価やルートの難易度を気にせず「やってみないとわからない」といつも前向き。屈託のない笑顔で周りを元気にする一方で、死に近づくたびに生を尊く感じ、生きることに高いハードルを課す冒険者でもありました。2014年の植村直己冒険賞を辞退し、夢を追い求める途上にあって翌年冬の北海道で遭難。奇しくも植村直己と同じ43歳の生涯でした。2020/07/28

つちのこ

37
辛気臭い遺稿集ではなく、明るい立志伝として読んでみた。今から15年ほど前、社会人山岳会で沢登りや岩登りに明け暮れていた頃、 谷口けいというめっぽう強い女性クライマーがいることを仲間たちからよく聞いた。山の世界は広いようで狭い。登山用品店や山屋の集会でも彼女の動向が話題に上ることがあった。いつしか日本を代表する登山家になった彼女が大雪山系黒岳で遭難したという報道に接してから早6年が経った。彼女のザイル仲間である著者が綴ったこの本には、太く短く人生を駆け抜けた個性あふれる女性の姿が余すことなく描かれている。2021/11/09

ぐうぐう

32
谷口けいの名を初めて知ったのは、平出和也を取り上げた回の『クレイジージャーニー』でのことだった。確か、2017年の放映だったと思う。登山パートナーの谷口けいと数々の山を登り、2008年に挑んだ未踏のカメット南東壁(7,756メートル)を制覇したことで、けいと一緒に登山界のアカデミー賞とも謳われるピオレドール賞を平出は受賞した。けいは女性初の受賞だった。しかし番組で、けいが2015年に山で亡くなったことが、平出の口から説明された。ヒマラヤ級の山ではなく、(つづく)2020/02/29

やっちゃん

25
平出和也と同等の登攀力、田中陽希と同じレースで活躍し、野口健チーム事実上のリーダー。溢れ出る主人公感、朝ドラの主人公みたいとは言い得て妙だ。眩しすぎるその魅力はまさに太陽、そのカケラを僅かでも分けてもらえた気分になれた。ありがとう。2022/11/04

Shimaneko

22
山とは無縁の素人なりにNHKの紀行番組などで中島健郎→平出和也→谷口けいの順に存在を認識したのに、いまやその3人ともが帰らぬ人となってしまった。故人との距離が近すぎ&思い入れが強すぎるせいか、文章はところどころかなりウェットかつ主観的だし、いや小中学校時代のエピソード要る?とか、享年43歳の冒険家に「青春の輝き」?とか、いろいろ思わんでもないが、彼女の短くも多彩で濃厚な経歴をきゅっとまとめてくれたことに感謝。その後、文庫版では「谷口けいの軌跡」に改題されてて、ちょっと救われた気分。2024/09/11

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