出版社内容情報
私、山小屋はじめます
アウトドア情報サイト「ブラボーマウンテン」に連載中の「わたし、山小屋はじめます」を書籍化!
光小屋に山小屋主人として入ることになった小宮山花さんが、山小屋暮らしのあれこれを綴ります。
内容説明
「山も良かったけど、光小屋も良かったよね、と帰り道で思ってもらえたら最高だな」32歳で南アルプス・光小屋の管理人になった、激動の4年間の記録。
目次
2021年(0年目)(私、山小屋はじめます;なぜ山で働くことになったのか ほか)
2022年(1年目)(今年こそ、山小屋はじめます!;オープン直前のドタバタ準備 ほか)
2023年(2年目)(2年目の夏がはじまります;看板メニューができるまで ほか)
2024年(3年目)(1年目と2年目を振り返る;3年目の新たな試み ほか)
著者等紹介
小宮山花[コミヤマハナ]
全国各地の山小屋で働いてきた経験を生かし、2021年の春に南アルプス・光小屋の管理人に就任。従来の山小屋の常識にとらわれない独自の営業スタイルを実現すべく、山小屋のエコ化など、先駆的な取り組みを続けている。愛称は「はなちゃん」。光小屋の最新情報はSNSで発信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かずりん
12
うわ~って嬉しくなってしまうような本。 出合えてほんとに良かった。光岳(テカリ)の山小屋管理人になった著者の奮戦記だ。どの ページにも山小屋の、山での、そして仲間達の写真があり虜になる。どうしてこんなにも笑顔で生き生きしてるのか。山で自然に交わって共有する瞬間がたまらなく好き、それぞれがバラバラに帰路に着く距離感もまた心地好いと。手元に置いて眺めたい一冊です。2025/07/20
roatsu
9
読むと元気になれる前向きさに溢れた一冊。コロナ禍真っ只中に南アは光岳小屋の委託先を引き受けたこともあり、数年前とはいえ山小屋のスタイルも変えた一連の状況下の小屋側のリアルな推移を追体験できる。お若いのにつくづく偉いことだな、とそのめげない強さと山小屋という場の在り方を思う心に敬服する。彼女がいれは南ア深南部は大丈夫だなあとも。それにしても遠山郷や易老渡、便ヶ島界隈の山深さよ。小屋を管理する川根町との打ち合わせに出かけたり、何より小屋まで徒歩9時間半という長丁場に目が回る。いずれ出かける日を楽しみに。2025/06/10
チョビ
3
南アルプス最後の秘境の光岳(てかりだけ)の小屋を経営する若き女性の奮闘記。不自由な山の中かつお年寄りの多い山小屋で試行錯誤をする姿がチャレンジすぎる。山小屋という利益以上に安全面などが要求される中で攻めの経営は、その辺の流行り廃りのお店よりも主義主張があって眩しさを感じる。2025/08/15
ふらら
3
光(てかり)小屋の管理人になった小宮山花さんのお話。2023年7月にお邪魔しました。表装の切り絵作家の伊藤さんの手ぬぐいは宝物です♪花さんの思いがつまった素敵な小屋でした。コロナ禍のスタートで大変な中、前向きに頑張る姿に元気もらいました。ルールを守って過ごすって大切、言いたくないことを言うって言われる方より言う方が嫌な気分。2025年は花さん骨折でどうなる?光小屋がいつまでも続くことを祈願します。2025/07/21
ジャスミン
3
とっても良かった〜!山の奥深くにある光(テカリ)岳の管理人になった小宮山花さん。3年目の営業までのあれこれの連載をまとめたもの。大変なことが多そうなのに、いつも前向きでひたむき。行動力もすごい。ウェルカムドリンクやマットレスなど、登山者の気持ちをよく考える優しい人柄が感じられた。山小屋の本は何冊か読んだけれど、こちらは立ち上げたばかりのこじんまりした小屋という点で貴重な記録だと思う。野菜不足やカルシウム不足など働いてみないと分からないこともたくさん。ルール守るのは大事。いつかテカリ小屋にいってみたい!2025/06/14