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内容説明
ベストセラー『山怪』著者、田中康弘による鍛冶屋探訪記。
目次
鍛冶屋の世界
1章 鍛冶屋についての話(昔、鍛冶屋は珍しくなかった)
2章 鉄と鍛冶屋(鍛冶屋の原点 たたら製鉄を見にいく)
3章 鍛冶屋あちこち(日本の国土と鍛冶屋;阿仁前田(秋田県)マタギと刃物 ほか)
4章 刃物産地と鍛冶屋(なぜ産地になったのか?産地を見にいった)
5章 鍛冶屋考(持続可能な職業なのか)
著者等紹介
田中康弘[タナカヤスヒロ]
1959年、長崎県佐世保市生まれ。島根大学農学部林学科、日本写真学園を経てフリーカメラマンに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
41
鍛冶屋。この3文字に宿る言霊には、特別なものを感じる。その技術だけなく、日常の生活に密着しているからだ。農林水産業で、欠くことのできない道具。自分自身で考えると、鍬・鎌・鉈・鋸がそれにあたる。特に、鍬はよく使うので、一層だ。今、使っているのは、親父が使っていたのを使い続けている。市販のより、大きく重いが、とても使いやすい。取り上げられている中に、地元富山県やお隣石川県の鍛冶屋さんもあって、親近感がわく。その一方で、おかれた厳しい状況も認識している。いい道具は、長持ちし、使いやすいし、結果的に安価なのだが。2022/04/28
たまきら
28
新刊コーナーから、表紙の美しさにつられて。う~ん、フルカラーで写真を楽しみたい!西伊豆の鰹節屋さんに行ったときにカツオの背びれ専用の包丁に感動しましたが、ここでもドキドキするような刃物がたくさん紹介されていて感動しました。特に御柱(過去4回ほど欠かさず行っていた)専用の「ヨキ」をはじめ、地元に寄り添った様々な用途専用の刃物のデザインに感動。これ、展覧してほしいなあ!…蜜刀は持ってるけど、ちょっと違うデザインが欲しいなあ…と思っていたのでよだれが垂れそうになりましたよ。2022/04/18
へへろ~本舗
4
「鍛冶屋」さんには何故か刀と包丁のイメージしかなかったけど実際は鉄製品全てが対象で、必要とあれば何でも作るし何でも修理する便利屋さんである。写真が豊富で初めて見る道具が沢山掲載されており、それを見るのも楽しい。読んでいる途中で本文中にあったマタギの袋ナガサを創り出す動画を探した。本に書いてある通りハンマーで徐々に形作られていく工程が見事。しんどい仕事である上に安価な刃物の大量流通、そして様々な所で問題になっている職人の高齢化と後継問題が鍛冶屋さんの減少衰退となってるのは残念。2022/04/15
takao
3
ふむ2022/08/30
Go Extreme
3
絶滅危惧種? 鍛冶屋とは何だろう? 鍛冶屋についての話: 昔、鍛冶屋は珍しくなかった 鍛冶屋が造る製品打ち刃物 鍛冶屋の三代目と近代化の関係とは 鍛冶屋が造る和包丁 打ち刃物が活躍する現場 鉄と鍛冶屋: 八岐大蛇と出雲 ルポたたら吹き 山林地主と鉄 炎の祭 砂鉄と炭と鉄 たたらと安来鋼 たたら製鉄に不可欠な物 砂鉄・炭 人材 金屋子神と稲荷と山の神と鍛冶屋 鍛冶屋への道 鍛冶屋あちこち 刃物産地と鍛冶屋: なぜ産地になったのか? 産地を見にいった 鍛冶屋考: 持続可能な職業なのか/職人としての鍛冶屋2022/05/23