内容説明
剱岳周辺山域に数々の足跡を遺した著者が、終生忘れ得ぬ山行を記した、読むことで「山」を感受する、畢生の山行記二十四篇。
目次
1 立山・剱岳・黒部(2000年元旦の立山;ある早月尾根登攀記 ほか)
2 僧ヶ岳(初めての僧ヶ岳;ある雪の僧ヶ岳登山 ほか)
3 毛勝三山(毛勝山冬季初登頂;初めて毛勝三山をめぐる ほか)
4 飛越・加越国境の山(金剛堂山竜口谷スキー滑降;白木峰から金剛堂山へ ほか)
5 西頚城の山(明星山南面の開拓私記;明星山から黒姫山へ ほか)
著者等紹介
佐伯邦夫[サエキクニオ]
1937年、富山県魚津市に生まれる。魚津高校山岳部を経て、魚津岳友会創立に参加。会長などを務め、創立五十周年を機に退会。県下の中学・高校で教職に携わりながら、剱岳やその北方稜線の山々と深く、長く、多面的に関わり、それらをガイド本、紀行・記録集、写真集などに残した。また、脱ゲレンデスキーの啓蒙、普及につとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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町営バス
1
記憶の中の山はいつまでも美しく、同行者の笑顔と苦悶と共にふつうは永久に記憶の中にとどめおかれ、それが日の目を見ることはない。佐伯さんの「追憶の山々」は過去の山行録にとどまらない煌めきがある「山と人の記憶」である。山は人を自由にするし、山の中でこそ躍動する人格がある。2025/12/26
志村真幸
1
著者は『会心の山』『懇親の山』などで知られる人物。 富山東部を中心に活動しており、本書も富山~新潟にかけての山々の話が多い。少年時代から最近までの、かなり幅の広い時期の山行記が収められ、著者自身の軌跡をたどることができる。そして、その間の山と登山の変貌も。 ただ、素っ気なく記録をたどるような文章が多く、いくぶん物足りなく感じるのも事実。 山道の刈り明けに関わる文章が3篇あるのも興味深い。こんなふうにしてつくられているのか。 2019/08/23
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