内容説明
大震災、大噴火、食糧危機、エネルギー危機、経済恐慌、地域紛争、地球温暖化…。文明が危機にさらされ、電気もガスも使えなくなったとき。日用品や食料品が底をついたとき…。どんなときでも、縄文人の知恵と技術があれば大丈夫。この一冊があなたの危機を救う。
目次
第1章 火
第2章 石
第3章 角
第4章 土
第5章 木
第6章 衣
第7章 食
第8章 住
著者等紹介
関根秀樹[セキネヒデキ]
1960年福島県生まれ。原始技術史研究所主幹。和光大学や桑沢デザイン研究所などの非常勤講師を勤める。世界の辺境を旅しながら先住民族の知恵や職人の手道具と技術文化を研究。鉱物、民族楽器から古典文学までレパートリーは広く、各地の美術館や博物館、学校などで多彩なワークショップを展開している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ21
25
《「木と草だけで火を起こす」「石器ナイフをつくる」など20の実践的サバイバル術を紹介》ここ数年『縄文時代』がマイブームです❣ ただし、これまで読んだ本は縄文土器や土偶関連の本が主。縄文人の暮らしぶりに注目したくて手に取った本作、表紙だけみると”とんでも本”風な佇まいですが、中身は超リアルなサバイバル技術が詳細に説明されており本気度100%でした。さすが「山と溪谷社」出版本^^ ただし「見るとやるとでは大違い」のような?💦 埋蔵文化財センターのお試しイベントに参加してみようかと思案中ー😅2024/01/11
びっぐすとん
17
図書館本。もし私が縄文時代にタイムスリップしたら暮らしていくためには家がいる。家を建てるには木を切り倒さねばならない、そのためには斧が必要。でもその前に腹拵え、何かお腹に貯まるものを食べなきゃ・・・となったら大変。火を起こすのが大変なのは経験済み。石刃も弓矢も何もかも自分で作らなきゃいけない。石斧が完成するまでどれだけかかるのか、そしてヤワな私に切り倒せるのか?結論ムリ。よく言われる「夏は涼しく冬は暖かい竪穴住居」はウソらしい。寒いもんは寒い。そりゃ隙間だらけだもの。学者も一年暮らしてから言うべきだよね。2021/07/04
たつや
5
実際に縄文人の生活をされてる人に取材し、縄文人の生活を教本にした、面白い本でした。現代人の我々には役立つことは皆無かと思えるが、核戦争が起きたら、使える知恵が有るかも?2023/06/03
Yoko Yamaguchi
5
縄文人の生活を実践し、実際に竪穴式住居にすむ山崎さんへの取材と、なんでもやってみる筆者の根性でできた縄文式生活技術教本。火種の起こし方や石斧のつくりかた、鹿の角から釣り針、もちろん土器も作り方から使い方まで記してあるので、もしタイムスリップした時にも安心!なのか?縄文さんと呼ばれる山崎さんは脱サラして縄文人になったらしい。テレビもラジオも電気もない生活。シンプルでナチュラルな生活をするのは現代では一番難しいのかも。多分、あの格好でも税金は払ってる。はず…。2014/06/04
noko
4
縄文さんの表紙が目をひきました。中身には縄文さんは、ほとんど登場しません。著者の関根さんが、縄文文化を実践しています。火の起こし方は、日本はキリモミ式が主流。火は滅多には起こさなかった。なぜなら、火を絶やさず火種を残しておけば良いから。北海道の一部エリアでは、弓ぎり式発火法をしていた。土器は世界でみても日本が古い。1万2000年前の土器が出土する。アムール川下流から日本列島が、土器文化の生誕地だと言われている。土器を焼くにも、最適な季節がある。梅雨真夏、寒い冬は焼かない。クヌギ、楢、カシの木を使って焼く。2024/08/19