ネイチャー・ストーリーズ
甦れ、ブッポウソウ

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635230001
  • NDC分類 488.9
  • Cコード C0045

内容説明

日本には、こんなにきれいな鳥がいた!千年にわたり霊鳥とされながら、日本で絶滅しかけているブッポウソウ。その謎に満ちた生態を、丹念なフィールドワークで解き明かす。日本の森にブッポウソウ復活を願う熱きメッセージ。

目次

ついにブッポウソウの巣を発見!
憧れの鳥、ブッポウソウ
新しい繁殖地が見つかった
いよいよ調査開始
ブナの樹洞で繁殖
どんな餌を触べているのか
「奇妙な物」
なぜ、「奇妙な物」を巣に運ぶのか
「声のブッポウソウ」コノハズク
なぜ、声をとり違えられたのか
栄村で巣箱かけ
ブッポウソウの現状
地域によって異なる営巣環境
森の国に適応した鳥たち
ブッポウソウの保護に向けて
なぜ、ブッポウソウの保護が必要なのか

著者等紹介

中村浩志[ナカムラヒロシ]
1947年、長野県坂城町生まれ。1969年、信州大学教育学部卒業。1974年、京都大学大学院修士課程修了。1977年、同博士課程単位取得。1992年より、信州大学教授。専門は鳥類生態学。理学博士。これまでの主な研究は、日本アルプスにおけるライチョウの生態研究、カッコウの托卵生態と宿主との相互進化に関する研究、フクロウ類とワシタカ猛禽類の繁殖生態に関する研究など。2002年には、カッコウの研究で第一一回「山階芳麿賞」を受賞した。現在、ライチョウ会議会長、日本鳥学会副会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蛸墨雄

6
2005年出版されたもの。その後のブッポウソウ事情やいかに。大変気になるところ。今週じっくり調べてみます。野鳥の世界が文明社会に警鐘を鳴らしているという中村氏の言葉は重く、21世紀がかなり進んだ今、益々野鳥観察から見えてくるものが多いと思います。そんな意味でも野鳥観察、しっかり続けたいと思います(本の感想ではない)。毎年、中学生の夏休みの課題図書としていいのではないかと思いました。2021/08/16

yamakujira

3
長野県栄村でのブッポウソウの調査記録と、各地のブッポウソウの現状を伝える。調査開始の頃は樹洞で繁殖していた栄村でも、巣箱での繁殖がほとんどとなっていることに驚く。他の地域でも、橋などの人工物や巣箱での繁殖が多いなんて、奥山の鳥という勝手なイメージが覆された。神社仏閣の樹洞での繁殖が少なくなっているのは、樹洞が減っているのか、他の生物との競合に敗れたのか、周辺環境の悪化なのか、もっと楽な場所を覚えたからなのか、最後までわからなかった。本書発行は2004年、今ではどうなっているのだろう。 (★★★☆☆)2018/02/12

mina

1
★★★★☆ 人の手によって繁殖場所を奪われる。これはあってはならないことだと思う。人間の都合だけで環境を変えられた自然界の生き物は本当に可哀想。「ブッポウソウ」って鳥の名前だけは聞き知っていても、こんなに綺麗で繊細な鳥だとは思わなかったので(特に鳴き声の秘密...)大変興味深かかったです。2004年の刊行から13年経った今、ブッポウソウの数は増えているのだろうか...2017/04/05

ressenti-man

0
ライチョウ本2冊に続いて中村浩志著作を読んでみた。これも知的好奇心を刺激され面白い。ライチョウ同様古来より親しまれ、より身近なところに居るブッポウソウも、環境の変化により日本での生息は厳しくなって来ているとのこと。例によって最後の方の典型的な自然保護論調は若干鼻白むが、ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』のような文明論的な文脈に引き寄せればもう少し面白いか、とも思ったり。2015/03/18

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