内容説明
最近、「波の音」と暮らしはじめました。貝殻を巡る5つのStory。
目次
1 貝殻の記憶(美しくも奥深い貝殻の世界;貝殻に魅せられた人たち ほか)
2 貝殻コレクション(ようこそ貝殻コレクションへ;アッキガイ科 ほか)
3 貝殻を訪ねて(貝殻を探して;貝殻ミュージアムを訪ねて ほか)
4 貝殻と暮らす(保管にこだわる;アレンジを楽しむ ほか)
5 貝殻を科学する(貝の秘密;貝の仲間たち ほか)
著者等紹介
池田等[イケダヒトシ]
神奈川県生まれ。「貝千種 池田屋」館長、元葉山しおさい博物館館長。専門分野は海洋生物学(特に貝類学・甲殻類学)、貝類収集歴50年
寺本沙也加[テラモトサヤカ]
岩手県生まれ。大学生。日本貝類学会会員。物心つく前から貝を採集している生粋の貝好き。ムラサキインコ床の内在生物群集の季節変動を長年観察記録
大作晃一[オオサクコウイチ]
千葉県生まれ。自然写真家。オフロードバイクで野山を駆けめぐっていたとき、きのこに興味を覚え、以来、きのこの写真を精力的に撮り続ける。最近では植物や昆虫など、自然を被写体に撮影(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
101
浜を歩いていると大きな貝、小さな貝そして目を凝らさないと見えない貝、いろいろな貝に出会う。小さな貝も数を集めて瓶に入れると洒落た小物にもなる。大きな貝はそのままおいて置くだけで見栄えがする。この本はそんな貝と日本では見つからないとても美しい貝や深海の貝がきれいな写真入りで紹介されている。博物館や水族館にショップで買うことも可能、しかしなんといっても自分で拾った貝は一番いい。たとえありふれた貝でも渚の音が思い起こされる。図書館本2022/05/08
とろこ
75
もう、表紙を見ただけでときめいてしまった。掲載されている貝殻も、色や形が綺麗だったり可愛かったり、ユニークだったり。実際には見たことがない物ばかりで、(こんな貝殻があるんだ!)と興味津々に。貝殻って、なぜ、人の気持ちをこんなにも惹きつけるのだろう?何万個の卵から、成貝まで育つのはほんのわずか、という事実を知ると、ますます神秘的で、魅力的に思えてくる。研究はされているのに、明らかになっていない謎が残っているというのも素敵。私も、貝殻拾いをして、自分だけのコレクション空間を作ってみたくなった。2017/09/14
mizuki
42
貝殻の種類の多さに驚き、どれも美しく、そして謎めいていて、うっとりしてしまいました♡ カラー写真で楽しめるこのシリーズは、本当に魅力的ですね(*´˘`*) この中でわたしが自分の手で触り、本物を見ることができるものは、とても限られているのだろうけれど。この写真を眺めながら想像しただけでワクワクしてしまいました♡ 以前読んだ「シェルコレクター」で、盲目の人が貝の特徴を触って感じている様子を思い出し、なんて素晴らしい世界なんだと、またうっとりしてしまいました♡2018/05/17
ネジ
41
★★★★☆ 日本貝類学会員である著者による美麗な貝殻を紹介した本。近場の海岸にはここまで綺麗な貝殻は落ちてなくて羨ましい気持ちになった。アクセサリーとしての貝殻に重きを置いている印象。 ①アッキガイ科は巻貝の形状で均等にトゲが出ており花の冠みたい ②リュウグウオキナエビスの貝殻は鳥羽水族館が360万円で購入した。 ③貝殻ショップでは海外の海で採れた珍しい貝殻が見れるかも。2024/01/28
shio
41
はー✨読み終わって思わずため息。とっても楽しめる本でした😆貝と人との関係は思ったより深い。美しさだけじゃなく、昆虫に次いで種類が多く、超深海や陸生まで幅広い生態、貝塚や貝合わせなどの歴史、見事な螺旋を作る神秘的な生態などなど、好奇心をくすぐられっぱなし✨タカラガイやイモガイなど見てても美しい貝殻ですが、和名の美しさも楽しめる!「天女之冠」「桃之花」「姫御前袖」「雪空時鳥」!黄色とピンクが可愛いウミウサギ科の王様「歯車毛彫」の学名には昭和天皇のお名前が。海洋生物の研究をされていたんですね。2022/10/24