内容説明
最近、「夜空」と暮らしはじめました。ホシを巡る5つのStory。
目次
1 星空の記憶(天文学と星座の誕生;ギリシアの星座と宇宙観;天文学の東西交流;地球は宇宙の中心にあらず;望遠鏡の登場;予言できる宇宙;日本人と星空)
2 星空のレシピ(夏の星空;秋の星空;冬の星空;春の星空;南半球の星空)
3 星空の観察(めぐる星たち;星の位置を知る;夜空の境界線?;星空を見るのによい条件;星をさがす;星をとらえる;星をきりとる)
4 星空のシアター(プラネタリウムに恋して;おうちdeプラネタリウム;オススメ本とDVD;おもなプラネタリウム館案内)
5 星空の科学(宇宙の大規模構造;膨らんでいた宇宙;宇宙人はいるの?)
著者等紹介
永田美絵[ナガタミエ]
コスモプラネタリウム渋谷解説員。2000年よりNHKラジオ第一「夏休み子ども科学電話相談」の天文・宇宙担当回答者を務めるなど星の伝道師として活動し、星空と地球の素晴らしさを伝え続けている
廣瀬匠[ヒロセショウ]
1981年生まれ。株式会社アストロアーツ在籍後、天文学史の研究を志す。京都大学大学院文学研究科博士後期課程で古代インドの数理天文学を研究中。星のソムリエとして解説や講演なども行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pino
133
夜空を眺めるのは好きだけど、星空の見方はサッパリの私には、とても魅力的な本でした。著者が星の世界にのめり込んでいくエピソードにホロリです。~名前を覚えた星座は季節ごとに移りかわり、また同じ時期が来ると会うことができる~こんな風に思ったことがなかったので小さく感動しました。(←図鑑なのに)構成もわかりやすく親切です。「星空のレシピ」と称して、写真、星座などの姿、名前の由来や神話の紹介、その他のデーターが掲載されています。料理を作るように本を片手に星空を眺めてみたい。昔から人は星空と会話してきたんですねぇ・・2013/02/01
あっか
72
ときめく図鑑シリーズが好きで、少しずつ読み進めています。キンドルアンリミテッドにほぼあるので有難い!元々星や星座が好きなこともあり、季節ごとの星座の見どころや裏話もサラッと読めてときめきました〜。写真も、プロの綺麗な写真と解説図がありイメージと実際の夜空を見比べることができ分かりやすかったです。ロマンティックなことだけじゃなく子どもたちにも伝えて行きたいような基礎的な知識も楽しく読めました。ちょうど少し前に、近所の天文台で楽しそうなイベントを毎月行なっていることを知ったので長男と遊びに行ってみます♪2020/03/20
mizuki
39
益田ミリさんの本とともに読ませていただきました。以前は夜空を眺め、知っている数少ない星座を見つけては喜んでいた自分を思い出しました。そんな余裕が無い近頃、お気に入りさんのレビューでこの本を知り、手に取りました。観たことも無い天の川や星雲の美しさに魅了され、ただただ感動するばかり♡ 天文学をめぐるエピソードや長い歴史についてのお話も大変興味を持ちました。昔の人の想像力はとても素晴らしいですね。夜空の星に物語を作るなんてロマンチック♡2016/09/02
ちはや@灯れ松明の火
29
昔の人は星を結んで神々の物語を描きつつ、数学的に解明しようと試みた。織姫ベガと彦星アルタイル、暗黒星雲を挟んだふたりの距離は十四光年。白鳥のアルビレオは二重星、サファイアとトパーズに見立てたのは宮沢賢治。オリオンを斃したさそり、今でも顔を合わせずに夏と冬の空の上。清少納言が愛でたすばるはプレアデス七姉妹、実は百個を越える星の集団。北斗七星と北極星、熊の親子の長い尻尾は天に放り上げられた名残。季節を彩る黄道十二星座、誕生日にはよく見えない自分の星座。星は海図で羅針盤、人は地球という船で宇宙の海を旅している。2019/07/14
爽
19
雲を眺めることが好きだったのがだんだん夜空、星空、月夜と広がって、どんな空でも好きになった。でも星座のことなんか全然わからなくて「あー、綺麗だなあ」としか思っていなかったけれど、これを読んでさらに星の魅力にはまりそう。星座のひとつひとつに物語が存在すること、星の様子、長い時間をかけて発見されたものを少しずつでも知ることができて嬉しい。プラネタリウムに行きたい気持ちがさらに強くなった。2013/05/16