内容説明
最近、「天然」と暮らしはじめました。イシを巡る5つのストーリー。
目次
1 鉱物の記憶(鉱物の伝説・神話;偉人が愛した鉱物 ほか)
2 鉱物標本室(透明;極彩 ほか)
3 鉱物を訪ねて(TOKYO鉱物さんぽ;ミネラルフェアの歩き方 ほか)
4 鉱物と暮らす(鉱物NGアクション!;保管にこだわる ほか)
5 鉱物を科学する(鉱物って、いったい何者?;記号からのぞく、鉱物の世界 ほか)
著者等紹介
宮脇律郎[ミヤワキリツロウ]
1959年生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。理学博士。国立科学博物館地学研究部鉱物科学研究グループグループ長。日本鉱物科学会評議員。国際鉱物学連合新鉱物・命名・分類委員会日本代表委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
99
初めて鉱物を集める人の入門書にもなれる本。化学組成式も記されているので「ああ、二酸化アルミニウムは入っていたからこの色なのね」などと1発で分かるのが嬉しい。また、結晶の軸などの解説もあるので見分け方にも重宝しそう。グアヴァみたいなリシア電気石や日が沈んでからの空の色をしたタンザナイトや曹灰長石、沖縄の海のようなアホー石という鉱物に見蕩れてしまう。それにしても豆石ってもしかしてクレオパトラがアントニーに誠を試すためにお酢に入れて呑んだものかしら?あれ、真珠だという説もあるけど…2018/08/18
かりさ
88
アンモナイトの化石や鉱石に胸ときめかせている6歳の息子。私の大切な鉱石コレクションを見せましたら、その小さな胸はさらにときめき少しずつ鉱石を集め出している息子にと(私にもね)この本を選んでみました。まさにときめく息子にぴったりのタイトル。鉱物にまつわる伝説や神話、それぞれの特徴や知識、保管方法、フェアやお店など、鉱物を扱う基本などもあってとても素敵。鉱物標本室の美しい写真、その鉱石のひとつひとつに瞳輝かせて読んでいる様子はここでもまさに原石のきらめき。親子とも好奇心、探究心を満たす一冊になれそうです。2016/01/20
れみ
77
図書館内で読了(1)様々な鉱物の特徴をカラー写真とともに紹介した本。鉱物にまつわるお話などが載っていたり、コレクションの仕方やそのためのグッズが紹介されているのも楽しいので、自分が鉱物を収集する趣味がなくても面白く読めた。2015/04/26
ちはや@灯れ松明の火
74
てのひらほどの水晶の宮殿、永い時をあつめて透きとおらせて、光へとふれる。檸檬色の硫黄が宿す熱、水を抱いたオパールが描く虹、土の奥深くで育まれたあざやかな彩り。浮かび上がるのは十字架、桜、薔薇、青空色の星、昔々の誰かが夢をかさねたかたち。銀の星、雪の花、天の青、密林の大河、溶けない氷。憧憬を込めたその名を口の中で転がして、耳へと注ぐ。標本箱に敷きつめた綿の布団に寝かせようか、小壜の中へと閉じこめようか。火からも水からも傷からも護るために。ラベルに記す名前と出自に滲ませる所有欲、あなたはわたしだけのものと。 2013/11/01
Ikutan
59
小川洋子さんの『琥珀の瞬き』で子どもたちの名前になったのは、琥珀、オパール、瑪瑙。他にも水晶や翡翠など美しさや神秘的な輝きで魅了してくれる鉱物がカラフルな写真でいっぱい。眺めるだけでうっとりしちゃいます。写真以外にもその歴史や用途、楽しみ方や基本的な知識まで分かりやすく解説されていて興味深いですね。美しい宝石やお守りの他、絵具(あのフェルメールが画いた少女の青いターバンの色!)やLED、薬物や花火など、その用途は広い。リシア電気石の色はほんとにスイカみたいでびっくりね。ワクワク、ときめく素敵な図鑑でした。2016/02/08
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