八甲田山 新たな真実―発見された「佐藤書簡」と「倉石手記」

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

八甲田山 新たな真実―発見された「佐藤書簡」と「倉石手記」

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年06月24日 03時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 408p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635172189
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0075

出版社内容情報

今回、新たに発見された捜索隊・佐藤中尉の「佐藤書簡」と倉石大尉の「倉石手記」――。
捜索隊の新事実をもとに再構成された青森5連隊と弘前31連隊の大量遭難の全貌に迫る。


本書は、新たに発見された「佐藤書簡」と、これまであまり注目されなかった「倉石手記」を軸に、青森の歩兵第5連隊と弘前の歩兵31連隊の行動を比較させながら、八甲田山遭難の全体像を描く。
特に、今回明らかにされた捜索隊の佐藤中尉の書簡から、2年下の下士候補生の参加に対し、山口少佐と口論になり本人が不参加となったこと、予行行軍がなかったこと、村人から出発を延期するよう進言されていたこと、大崩沢と田代元湯での救出状況など、新たな事実が明らかにされていく。

「はじめに」では佐藤書簡が発見された経緯にふれ、第1章「虚構と真実」で佐藤書簡と倉石手記による事実の掘り起こしを詳述。
第2章「第八師団と雪中行軍」で師団創立の過程と雪中行軍の実施状況を検証し、第3章「雪中行軍の準備」で、いかに杜撰な準備、装備に欠陥があったかを描いている。
第4章「両部隊の明暗」では雪中行軍の核心部分、1月20日から2月2日以降まで14日間の両隊の動向を一日ごとに時系列で比較検討して、本質を明らかにしようとする。
第5章「山口少佐の死因」では山口少佐の自殺説と暗殺説を分析、遭難原因と黒溝台会戦までを記述。
佐藤書簡をもとに八甲田山遭難の全貌が明らかにされる。

内容説明

五連隊の捜索隊として、遭難後、初めて田代新湯に入った佐藤秀雄中尉―。会津の父親に宛てた書簡が発見され、そこには捜索状況など、新たな驚愕の事実が綴られていた。青森五連隊と弘前三十一連隊の行動を比較させながら、八甲田山遭難の全貌を描く。「八甲田山」シリーズの第3弾。

目次

第一章 虚構と真実(津軽;新田次郎と『吹雪の惨劇』 ほか)
第二章 第八師団と雪中行軍(軍備拡張と師団の創立;ライバル意識)
第三章 雪中行軍の準備(因縁の五連隊と三十一連隊;捏造された予行行軍)
第四章 行軍部隊の饗応と彷徨(一月二十日 三十一連隊行軍開始;一月二十一日 五連隊行軍準備開始 ほか)
第五章 山口少佐の死因と遭難原因(自殺説と暗殺説;原因は将兵の訓練不足)
終章

著者等紹介

伊藤薫[イトウカオル]
1958年、青森県に生まれる。元自衛官。青森の第5普通科連隊、青森地方連絡部などに勤務。そのため、当時の青森や津軽の事情にも通じている。2012年10月、3等陸佐で退官。その後、八甲田山雪中行軍事故の研究と執筆に専念し、その成果が『八甲田山 消された真実』(2018年)に結実した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TI

6
新事実とあるが本筋には影響するようなものはなし。新田次郎の作品はあくまでも小説なので多少の違いはあるだろうし。それでも八甲田山の本は読んでしまうね。 2025/03/24

くらーく

3
前の著作から、どこがどう変わったのかが分からないな。新しく佐藤中尉の書簡と、倉石手記に着目して、書き直したようだけど、違いが分からない。読み込んでいないだけかもしれない。 いずれにせよ、日露戦争の前から、陸軍(だけじゃ無いかも知れないけど)の組織の弱点(将校の人格の低さ、責任感の無さ、反省して対策する事が無い等)が露呈していたのだね。日露戦争の黒溝台会戦で、寒さに対する準備不足は、八甲田事件の繰り返しのようだし。100人を超える死者を出しても、上の人たち(佐官以上)は、順調に出世しているしねえ。今も同じ。2025/06/14

a.i

1
★★★★2025/04/30

ハイランス

1
八甲田山と言えば新田次郎の小説が有名であるが、有名になり過ぎてこれが小説ではなくて史実であるかのように扱われている点を問題視している著者。元自衛官で八甲田山での雪中行軍演習の経験もある著者が事件当時の雑誌連載記事や入手した当事者の手紙などの資料をもとに、実際の八甲田山で何が起こったのかについて丁寧に検証していくノンフィクション作品。2025/04/03

やん

1
書店で見かけて。著者の他の本は読んでいて、去年の秋口に現地や資料館まで行ってきたのでより興味深く読めた。遭難者の捜索にあたった将校の手紙を新たに入手したことが本書を書く契機になったようだ。5連隊と31連隊の動きを同時進行で記述しているのが分かりやすかった。写真も多く掲載されているので当時の様子を想像しやすい。現地に行った時できれば遭難した現場を実際に歩いてみたい気持ちはあったが、熊出没警報が出ていてそれどころではなかった。主に入浴中に読んだので極寒に苦しんだ皆さんにちょっと申し訳ない気持ちになった。2025/03/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22467966
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品