十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕

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十大事故から読み解く 山岳遭難の傷痕

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784635171991
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0075

内容説明

学校集団登山の事故、冬山合宿の大量遭難、中高年初心者の事故、ツアー登山の遭難事故―。時代を反映したこれらの大事故は、近代登山の黎明期から歴史に刻まれてきたものの、避けがたいものとして看過されてきた感がある。こうした遭難事故に内包された、「影」の部分に光を当てつつ再検証する。

目次

第1章 木曽駒ヶ岳の学校集団登山事故
第2章 剱澤小屋の雪崩事故
第3章 冬の富士山巨大雪崩事故
第4章 前穂東壁のナイロンザイル切断事故
第5章 谷川岳の宙吊り事故
第6章 愛知大学山岳部の大量遭難事故
第7章 西穂独標の学校登山落雷事故
第8章 立山の中高年初心者遭難事故
第9章 吾妻連峰のスキーツアー遭難事故
第10章 トムラウシ山のツアー登山遭難事故

著者等紹介

羽根田治[ハネダオサム]
1961年、埼玉県浦和市(現・さいたま市)生まれ。フリーライター。山岳遭難や登山技術に関する記事を、山岳雑誌や書籍で発表する一方、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆活動を続けている。2013年より長野県の山岳遭難防止アドバイザーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

146
登る山を定めるのが政治、登るルートを選ぶのが戦略、登るために準備や装備を整えるのが戦術(銀英伝)ならば、取り上げられた学生や民間による集団登山の事故はいずれも戦術面で失敗している。苛酷な山の自然や気象を軽視した結果、手ひどいしっぺ返しをくらった例ばかりだ。登山はスポーツではなく事業であり、綿密な計画やリスク管理が求められる。根拠のない楽観的予測で行動しがちな一般人としては、恐るべき危険が隣接しているのを思い知らされる。どれだけ知識や経験があっても、慣れや思い込みは命を失いかねないと刻まねばならないだろう。2022/07/10

NADIA

70
私は中学生の時に遠足で県内の山に登って以来、登山は避けることにしている。だが、登山の番組は意外と見てしまう。見ているだけで息が切れるが(笑) そして最近、何故かぐいぐいと「あなたへのおすすめ」で表示される山岳遭難がテーマの動画を見ているせいで、この本で取り上げられている事故の8割は知っていたが、やはり分かりやすい文章で読むことでさらに印象が深まった。起こってしまった事故の問題点や遭難回避の知識がどんどん増える。役立てる機会、全然ないのに😅 とりあえず、登山好きを名乗る方にはこの本は必読だと思う。 2022/06/15

HANA

69
大正の学校登山遭難事故から最近のトムラウシツアー遭難事故まで、日本登山史に屹立する十大事故を解説した一冊。今までの著者のルポは事故を紹介した後そこから汲み取れる原因にも比重を置いていた部分が大きいように感じられるのだが、本書では事故自体に比重が置かれているイメージを受けた。それだけに遭難の悲惨さがダイレクトに伝わる読み心地となっている。興味深く読めたのは『氷壁』で描かれたザイル切断事故、映像でも見た谷川岳の宙釣り事故かな、全て読み応えがあったけど。自分もたまに山に登るが、生きて帰るのが一番と改めて思う。2020/03/06

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

51
羽根田さんの著書は好んで読んでいるので本書も迷わず手にとった。日本の登山史に影響を与えた十大事故を取り上げた1冊。今まで読んできたような取材中心の臨場感あふれるドキュメンタリーとは違い、大正時代など古い遭難事故も多く取り上げられているので、過去の資料をもとに淡々と分析されている印象。先日読んだ『聖職の碑』の題材となった事故も掲載されており、当時は台風の接近も分からないほど気象予報も発展していなかった中での登山であり、遭難であったのだと改めて思いしった。日本における登山の歴史も知ることができる1冊。2020/07/31

hatayan

51
これまで多くの山岳遭難を記事にしてきた著者が記録に残る遭難事件を再度検証するもの。『聖職の碑』『氷壁』の題材になった事故、本多勝一『山を考える』、丸山直樹『死者は還らず』、羽根田治『ドキュメント気象遭難』などで過去取り上げられた事例を紹介。ほんの気の緩みや焦りが正常な判断を妨げる、そうならないために普段から登山者には何ができるかを重く問いかけます。 剱沢小屋の雪崩崩壊事故は初見。雪崩で犠牲になる東大スキー山岳部の部員と『単独行』の加藤文太郎が剱沢小屋で交わした乾いたやりとりがやるせなさを一層募らせます。2020/06/12

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