内容説明
登山と本のふたつの世界を自在に往来しつつ、その限りない楽しみを綴る29編の紀行と随想。
目次
荒船山と神津牧場
秩父将監峠
北八ヶ岳
尾瀬
吾妻の山々
利尻・礼文
北岳
聖岳
笠ヶ岳
鳥海山
雨飾山
常念岳
奥日光の山々
御座山〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ターさん
1
山にも登れない、旅もできない。だから、せめて本だけでも。大森さんが登った山と書物を綴ったエッセイ。セザンヌの絵画で有名な、サント・ヴィクトワール山に登ったという話を初めて読んだ。わざわざ日本から出かけて、この山に登るという情熱に驚いた。この山は、セザンヌが描いたことによりただの山ではなくなった。「セザンヌの山」になったのだ。絵画の「サント・ヴィクトワール山」が実際の「サント・ヴィクトワール山」に影響を与える。本物は見たことはないが、写真では非対称山陵のフォルム。どこからどう見ても「セザンヌの山」である。2020/06/25
yamakujira
0
山を歩きつつ山岳書をひもといて、先人の言葉を借りながら心象風景を豊かに広げる。知的好奇心をくすぐる山歩きの楽しさが伝わる。 (★★★★☆)
-
- 和書
- オスカー・ワイルド短篇集