感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
104
2016年120冊め。まだまだ単独行なんて考えていないけれど、パーティー全員が「おかしい」と思っても引き返さない事例もあるのだから、本当に気を付けよう。登山仲間には読書をする人がいないけれど、いつか本好きの山友達をみつけて、本の話をしながら山歩きできたら最高だ。2016/02/24
キムチ
61
装丁が凄いんですよ~不安に駆られて迷い道を急ぐ風景を思い起こさせる様な。7件の事例は何れも生還を果たしたものというのが救い。とは言え、しょっぱな数件は読みながら息苦しくなり、目を細めわざと文字を追えないようにして読んだ(可笑しな情景だけど)文章が「その場面にある人」の心情をまざまざと表し迫力がひしと伝わってくる。マスコミ遭難の事例も検証してあり興味深い。迷ったら沢に降りない・・は初心者の時に叩きこまれているけれど「幻想・幻聴そして凍傷や滑落骨折」からくる展開に理論が通用しない。万全の教訓を戴ける本だった。2017/05/05
NADIA
52
かなり昔だが、通っていた大学へ向かう際に「時間があるからこっちの道を通ってみよう」で道に迷った記憶がある。地図もコンパスも持っていなかったら仕方ないが(笑)住宅地でさえ、あのような心細さになるのだ。これが人気のない山だったらと思うと…。この本でも何度も語られる鉄則は「あれ?と思ったら元の道まで戻ること」と「沢へは絶対下りないこと」。沢に下りないはともかく、道迷いは山でばかり起きるものではないので、この本は誰が読んでも心構えとして役立つと思う。記憶にあった千葉の房総半島での道迷いも取り上げられている。2022/07/10
けんとまん1007
45
以前、よく山に登っていたので興味を持って読んだ。単独行、グループなどいろいろな事例が書かれている。ただ、どれも、幸いにも助かった事例なので、ここにあるということを考えると、そうでない事例がたくさんあることは考えておかないとと思う。道に迷う・・・幸い、その経験はないが、時期を選んで、地図を持ってということがあったからかもしれない。人は、非日常の環境に置かれた時、どのような思考になるのかが痛いくらい伝わってきた。それにしても、グループの事例のマスコミは酷いこのだ。2020/01/19
しんぺい
32
結果オーライですがハッピーエンドで終わるため、読みやすかった。迷ったと思ったら「沢は下るな」、「引き返せ」だが、できない、したくないのもとても理解できる。自分には山登りは無理だと思った。2018/08/02