内容説明
絶滅危惧種はメダカだけではない。滅びゆく水棲生物6種の生態と保全。
目次
序章 なぜ、身近な水辺の生き物が絶滅危惧なのか?
タガメの章
ゲンゴロウの章
マルタニシの章
トノサマガエルの章:ニホンイシガメの章
メダカの章
終章 改めて身近な水辺環境を考える
著者等紹介
内山りゅう[ウチヤマリュウ]
1962年生まれ。写真家。東海大学海洋学部水産学科卒業。“水”に関わる生物とその環境の撮影をライフワークとしている。1999年、和歌山県白浜町に移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マエダ
44
幼い頃はカブトムシよりも水生昆虫が好きだった記憶がある。タガメやゲンゴロウなどは実際野生で見たことはないが一度は見てみたいものである。分布図には東京周辺だけ絶滅している生物が多くさすがである。2016/02/06
更紗蝦
23
地元(東京の東端)でゲンゴロウを最後に見たのは、確か、小学三年生の頃(昭和50年代)だったのですが、今思えば当時はまだ田んぼが僅かに残っていました。稲作の導入という人為的な環境変化にうまく適応し、「水田生態系」を築いてきていた水辺の生き物たちが、水田や溜池の埋め立てには当然適応できるはずもなく、ドブ川を作り変えて親水公園にしたくらいで「水の町」とか「自然と親しめる町」をアピールする行政のイメージ戦略に、空虚さを感じてしまいました。2020/07/05